どうなる2026年スーパーGT! GTアソシエイション坂東正明代表に直撃インタビュー!! (2/2ページ)

プレリュードを投入するホンダの戦闘力にも注目

──タイヤについてもお願いします。2027年シーズンからは、タイヤがワンメイクになるため、今年が最後のタイヤ開発競争の年になりますね。

坂東:はい、ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、そしてミシュランと、タイヤコンペティション最後の年になります。今の状況だとタイヤの開発費、供給コストが膨大になりすぎ、チームとしても年間予算の半分近くがタイヤ代に消えてしまうといったケースもあります。それを考えますと、スーパーGTを経済面でも健全に運営していくためには、ワンメイク化は致し方ないところです。プロモーターの代表としては、来年からマルチメイクの戦いでなくなることは残念ですが、2026年はSUPER GTシリーズ最後となるバチバチのタイヤ競争も存分に楽しんでもらえればと思います。

 一方で、ワンメイクになる2027年はまた別の楽しみがあると考えています。これまでタイヤに助けられていた部分が減り、よりチーム力やドライバーの技量が問われるシビアな闘いが見られるはずです。是非、楽しみにしていてください。

GT500マシンに装着されたタイヤ
GT500マシンに装着されたタイヤ

──GT500ではホンダがシビックタイプRからプレリュードへとマシンをスイッチします。昨シーズンはホンダ勢が、かなり苦しい闘いになりましたが、勢力図に変化はありそうですか?

坂東:スーパーGTのマシンは、車両の技術規則の点からベース車両のディメンジョンをもとにスケーリングをして、作り上げます。そのため5ドアハッチバックのシビックタイプRはルーフの高さなどが影響して空力面で不利だといわれていました。プレリュードは2ドアクーペなので、ストレートスピードをどこまで上げてくるのかなど、楽しみなところだと思います。

 ホンダはそれまでNSXで闘っていましたから、それがシビックというのは、私、個人としては、正直 腑に落ちないところもありました(笑)。シビックがモータースポーツ界で活躍してきたことは当然ですが、スーパーGT、とくにGT500クラスはやはり素直にかっこいい、スポーティな2ドアクーペで闘うべきだろうと。そういった意味でもプレリュードへのスイッチは歓迎です。

開幕前のテストで走行するARTAのプレリュードGT
開幕前のテストで走行するARTAのプレリュードGT

──GT300クラスでは、大阪オートメッセのGRブースに展示されていたGR GT3。非常に楽しみなクルマですが、いかがでしょうか?

坂東:私もGR GT3は非常に楽しみにしているクルマの1台で、今回の大阪オートメッセでもGRのスタッフの方にお願いして、展示車両を近くで、じっくりと確認させていただきました。一方で、国産のFIA GT3規格のマシンはこれまでもありましたが、パーツの供給、デリバリーに一部課題もあったのではと思っています。たとえばヨーロッパのGT3車両であれば、ネットでパーツを注文すれば2週間以内には普通に届く。スーパーGTはもちろん、世界中のレースでGR GT3が走ることを楽しみにしていますので、GRにはそういった面も期待したいですね。

大阪オートメッセのGRブースに展示されたGR GT3
大阪オートメッセのGRブースに展示されたGR GT3

──それでは最後に、今シーズン、そして開幕戦へ向けて、ファンへのメッセージをお願いします。

坂東:今シーズン、GT500ではau(TOM’S)が4連覇を狙ってきますし、それに対してほかの各チームがどう止めるのか、そこが注目ですね。開幕戦から勝ちに行くのか、どこでサクセスウェイトを積むのかを考えつつ抑えるのか、テストの結果をみながら立ててくる各チームの戦略が岡山のGT500の見どころだと思います。

 GT300は開幕からイケイケでしょう。29台のなかで1台でも抜いて上に行こう、そういうバチバチのレースになると思います。

 サーキットに来てくれるお客様が、よりスムースに、より快適に過ごせるよう、これまでも岡山をはじめ各サーキットに設備投資をお願いしています。昔に比べればトイレや駐車場といったホスピタリティもかなりよくなりましたが、まだまだ今後も開催サーキット各社と協力して更に改善していきます。モータースポーツの「ワクワク」を一人でも多くの人に体験してほしい。ぜひサーキットへ足を運んでください。あとは天候に恵まれることを願うだけですね。


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石田貴臣 ISHIDA TAKAOMI

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