F1のパーツを常に身にまとう喜び
そして先日、このメモラビリア事業に動きがあった。なんと、アクセサリーの販売を計画中だというのだ。これは、メモラビリア事業の新たなコレクションとして展開される、「Art Parts Collection (アートパーツコレクション)」と「Art Piece Collection (アートピースコレクション)」といったプロジェクトで、山梨県甲府市にアトリエを構える、オリジナルジュエリーを手掛ける株式会社B.L.Sが制作に協力するという。
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使用されるパーツは、昨年販売されたものとは別にゲルハルト・ベルガーが操ったRA100Eのエンジンパーツということだが、これらのパーツは、HRCが動態保存を目的に分解した際に、さまざまな条件から、結果的に動態保存をすることが叶わなかったパーツを再利用し、新たな形へと再構築したパーツだという。よって、わざわざジュエリー用に解体したわけではないのでご安心を。いままでであれば鉄屑になっていた可能性があるだけに、このように第二の人生を歩むのもまた粋なものではないだろうか。
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B.L.S代表の佐藤氏は、「F1という史上最速のマシンで使われていたパーツだけに、傷や摩耗がすごく印象的で、どのパーツも唯一無二の表情を持っています。あえてこの傷を生かしたデザインとして、ジュエリーを作っています」と語っている。
筆者はお洒落と縁遠い暮らしをしているので、腕時計以外のアクセサリーはつけないのだが、胸元にしれっと「これ? ホンダのF1エンジンのパーツだけど?」なんて具合でぶら下げていたら、格好よすぎる気がするのは気のせいだろうか?
「歴史的なエンジンになんてことを!」といった声もSNS上では目立つが、使えなくなったパーツを新しい形で復活させているのだから、そんなに大騒ぎするようなことではないはずだ。むしろ、ゴミになるかもしれなかったパーツに第二の人生を与えていると考えれば、むしろいまどきなサスティナブルな活動のようにさえ見える。
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売り切れてしまっているアイテムもあるが、本稿執筆時では、エンジンに使用したナットにダイヤモンドを埋め込んだアクセサリーが12万6500円から販売されており、そのほかにもオイルジェットを利用したアクセサリーや、M6サイズのナットを使用したアクセサリーまで、販売されている。最高額は40万7000円だ。
「我こそは!」というモータースポーツファン、ホンダファンにぜひ手に取ってもらいたい逸品だ。ところで、筆者のような安月給でも買える3000円くらいのアクセサリーとか出ませんかね……?