サーキットでお馴染みのAE92トレノがまさかのオフローダーに魔改造! しかもガチで走れる仕様ってなかなかの鳥肌モノ!! (2/2ページ)

本格的なオフロードレースにも参戦

 ところでこの「AWDROLA」、見たところで「ただAE92の車高を上げてオフロードカーっぽいパーツをつけただけなんじゃないの?」と思うかもしれない。しかし、中身を見てみると、これが魔改造されたモンスターマシンであることはすぐにわかる。しかも4カ月で作ってしまったのだから、KC HiLiTESの技術力は相当なもの。

 まず心臓部となるエンジンだが、こちらは通常のAE92と同じく1.6リッター直4の名機、4A-GEを搭載する。そこに4A-FEをミックスするなどして、ノーマルではなくチューンド4A-GEとなっている点が特徴だ。

 そしてこのAE92、前述したようにもともと駆動方式がFFなので、4WDにするには大手術が必要になる。よって、4WD化は廃車になったカローラ・オールトラック(日本名:スプリンターカリブ)などのパーツを流用。足まわりも大幅に改造されており、4輪すべてにビルシュタインやアイバッハ製パーツを用いたデュアルスプリング式のサスペンションなどを採用し、悪路走破性を大幅に強化。通常のAE92からは考えられないパフォーマンスを手に入れているという。

 また、オフロード走行には欠かせないスペアタイヤの装備やウインチの装備のほか、エクステリアにも鉄製バンパーやシュノーケルなども導入。とあるSNSの投稿に触発された結果、AE92がとんでもない魔改造をされてしまったというわけだ。

 そしてこのクルマ、ほとんど市販パーツと純正流用パーツで組み上げられている点も見逃せないポイント。メーカーの支援を一切受けずに作り上げたという、完全にプライベーターによるDIY作品がなんとも素晴らしい。ボディに貼られた往年のTRDを象徴する「赤」「オレンジ」「黄色」のデカールも、ファンにはたまらない演出だ。

 とはいえ、完成後の2022年のSEMAに展示された際は、ただの奇抜なカスタムカー程度にしか思われていなかったという。しかし、ショーのあとは全米各地で開催されたオフロード系イベントやレースに実際に出場し、それ以降は大注目を浴びているとか。

 しかもこのAE92、じつはまだまだ現役で、最近では2026年3月にラスベガス近郊で開催されたオフロードレース、ミント400にも出場している。結果は、全行程190マイルのうち35マイル程度しか走れなかったとのことだが、それでもやはり、この「AWDROLA」の存在感は抜群。会場ではモンスターマシンに負けじと、大きな注目を集めた様子。

 スポーツカーを下げるのではなくあえて上げる。しかもやるからには妥協なしという、常識にとらわれないアメリカンスタイルを象徴するユニークな1台である。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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