「本物かレプリカか」見わける鍵はボロさ!? 自動車イベントの目玉「レーシングカー」の秘密 (2/2ページ)

走れないだけでガワはほぼ本物!

 もうひとつのパターンが、以前使っていたシャシーに最新ボディを被せた車体というケースもある。SUPER GTの場合、メインのモノコックが長らく共通となっているので、何らかの理由で使用しなくなったモノコックに、予備パーツなどを集めて現役車両さながらの車両を作り上げて展示するパターンも少なくない。車内を含めて本物のパーツをそのまま使っているので、エンジンやミッションが搭載されていない点以外はまんまGT車両だ。

 こちらは本物の雰囲気を感じられるはずだ。走らないとはいえ、この領域までになると、レプリカといえど費用も相当かかるので、スーパーカーに匹敵するコストをかけている場合も珍しくないという。決して安くないのにもかかわらず、多くのチームがレプリカ車両をもっていることは素直に尊敬に値する。

 と、ここまで展示されるレース車両たちの多くはレプリカと紹介してきたが、もちろん正真正銘本物の車両が展示されている場合もある。これらの車両の多くはフロントまわりがタイヤカスや飛び石によるダメージが無数にあったり、ヘッドライトのレンズが曇っていたりと、レプリカ車両とは明らかに雰囲気の異なる風貌だ。出展側も「本物の車両です!」なんて紹介用の資料などでアピールすることも珍しくない(それだけレプリカが多いという証明でもあるが……)。

 また、SUPER GTにおけるシーズン前のテストで使用した車両であれば、よく表に出てくるのでこちらもレースでは使用しないにしろ、走行可能な本物のレースマシンといえそうだ。ホンダの場合は「99」、トヨタは「90」、日産は「230」のゼッケンを背負っていることが多い。

 よくないいい方かもしれないが、多少なりともボロい車両であれば、実際にレースに使われていた車両と見ていいだろう。本物でしか得られないオーラが漂っているはずだ(!?)。

 これから先、イベントなどでレース車両が展示されていたら、本物かレプリカかジャッジしてまわるのも面白いかもしれない。もちろん、本物は当然としてレプリカでも非常に高額なのはいうまでもないので、勝手に触ったりするのは当然厳禁。

 見た人に喜んでもらうためにメーカーやチームが全力で作っている、ワークス製レプリカという、ある意味で超特殊な激レア車両なので、見た車両がたとえレプリカであってもそこはガッカリしないでもらいたい。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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