ホンダのBEVがもつ魅力を広げるための1台
──2025年にN-VAN e:とN-ONE e:が発売され、2027年には「Honda 0 α」の日本やインドでの発売が予定されています。インサイトはその橋渡しというお話がありましたが、ターゲットユーザーはアーリーアダプターというよりむしろ保守的な層に感じました。
小田さん:全体のパワープラットフォームの市場特性としては、まだまだBEVは過渡期、1%くらいなので、その時間軸においては早い(=アーリー)方々に選んでいただくことを考えています。
──e:NS2は中国では2024年に発売されていますが、その後に発売された「イエ」シリーズを導入してもよかったのでは……?
小田さん:リソースと商品特性もそうですが、スピーディに日本へ投入する必要もあって、こちらを選びました。
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──日本市場向けの変更点は?
小田さん:法規対応の面でCHAdeMOと右ハンドルに対応しています。考え方としては、日本導入にあたっての工数を最小限にする、つまり開発のコストと期間をなるべく抑える前提で進めています。
──新型インサイトは1グレード・FFのみになるでしょうか?
小田さん:はい。ただ、「Honda ON」というECサイトでは、ホワイト内装のものを専売します。
──3000台限定販売にしたのはなぜですか?
小田さん:市場性や競合車の動向を踏まえて、そのように決定しました。
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──裏を返すと、その3000台を売り切ったら別のBEVを日本へ導入する可能性があるんでしょうか?
小田さん:現時点では考えておりません。その先は「Honda 0 α」になりますので。
──では本当に橋渡し役という位置付けなんですね。
小田さん:ICV(内燃機関車)からBEVへの乗り換えを促すために、デザインや走りにICVのテイストを残している面もあります。
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──「0」シリーズはBEVとして見ても新奇性がデザイン・メカニズムとも強いと感じられます。
小田さん:「0」シリーズは移動体としてのクルマをゼロから見直したという大前提があります。一方でインサイトにはICVの要素が多く残っています。それぞれ求めるお客さまはいると思いますので、そういった意味を込めてBEVラインアップを拡充したいと考えました。
──新型インサイトのようにコンサバティブなBEVを今後ラインアップする予定はないということでしょうか?
小田さん:現時点でお答えできませんが、2026年度にはSuper-ONEも投入しますので、市場動向を見ながら決めていきたいと思います。
──さらなるラインアップ拡大にも期待しています。ありがとうございました!