ほかのクルマには存在しない樹脂パーツってなんの役割? 超絶人気の「ランクル70」の謎パーツふたつの正体とは (2/2ページ)

現行モデル登場時に新たな機能部品も登場

 一方、現行のランドクルーザー70になって新設されたのが、左フロントフェンダーの樹脂製パーツ。こちらはディーゼルエンジンの排ガス浄化に欠かせない「アドブルー(尿素水)」を補充するリッドとなっている。

 同じトヨタ車でも、ハイラックスではエンジンルーム内にアドブルーの補充口があり、注入時にこぼしやすいというユーザーもいる。そうした意味では、ランドクルーザー70のアドブルー注入口をフェンダー部分に置いているのは、トヨタ流の“カイゼン”といえそうだ。しかもデザインにうまく溶け込ませているのは見事といえる。

 なお、アドブルーの役割を簡単に説明すると、ディーゼルエンジンの排出する窒素酸化物(NOx)を、窒素と水に分解することだ。つまり、走行距離に応じて、アドブルーは消費される。

 具体的には、トヨタの公式見解では約500km走行ごとに、アドブルーは1リットルが消費される。このペースとアドブルータンクの容量から計算すると、約1万kmの走行でアドブルーを使い果たすという。

 ちなみに、アドブルーがゼロになった状態でエンジンを止めると、アドブルーを補充しない限り、再始動はできなくなる(5分程度の短時間であれば再始動可能)。アドブルーがなければ保安基準を満たすだけの排ガス浄化性能を実現できないのだから、当然の対応だ。

 もっとも、ランドクルーザー70の場合、アドブルーが少なくなると警告灯が点灯すると同時に、走行可能距離を表示するので、余裕をもって補充することができる。しかも、補充もしやすいのだから、ユーザーはストレスを感じないだろう。

 まとめると、ランドクルーザー70のボディに確認できる樹脂製パーツは、リヤフェンダーにあるのが、室内の空気を外に出して、圧力を適切にコントロールするためのベンチレーターダクト。左側のフロントフェンダーに新設されたのはアドブルーの注入リッドだ。

 どちらも無骨な機能パーツだが、ランドクルーザー70らしいタフネスを表現するアクセントとなっているのは、おもしろい。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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