自分に合うグレードを見極めるべし
次にレーシングシューズだ。単純に違いが現れるポイントがソール(靴底)の薄さだ。当然だが薄いほうがペダルからの情報がダイレクトに伝わるため、より繊細なコントロールがしやすくなる。形状が立体的になるため、足にフィットしやすく、疲れにくくなるのもポイントだ。
靴底(ソール)の薄さが分かりやすい違いだ画像はこちら
より上級モデルになると、ソックスや足袋のような形状になったりするなどして、シューズを超えたかのようなフィット感をもつモデルもある。それと、スパルコの場合はミドルモデル以上になるとバックスキンではなくレザーのモデルが選べるようになる。こちらのほうがお手入れなどは楽だ。
上級モデルの方が立体的な形状で足に馴染むのが早い画像はこちら
そして、最後に紹介するのがレーシングスーツだ。こちらも基本的には高いほうが薄くて軽く仕上げられていて、通気性がよくなる。なお、興味深いのが生地の枚数だ。スパルコのアイテムを例に取ると、エントリーモデルのスプリントが2レイヤーと呼ばれる2枚生地なのに対し、ミドルモデルのコンペティションだと3レイヤーと呼ばれる3枚生地となる。
左がエントリーモデル「スプリント」右がミドルモデル「コンペティション」画像はこちら
「枚数が多いと厚くなって通気性も悪いのでは?」と思うかもしれないが、薄い生地だから3レイヤーや4レイヤーが可能となっていて、厚い生地で枚数を少なくするよりも、薄い生地で枚数を増やすほうが薄くて、軽くて、通気性がいいレーシングスーツとなるのだ。ただ、上級モデルでも3レイヤーや4レイヤーあたりが限度といったところ。
腰回りを見てみると黒のストレッチ素材の部分がサイド端までコンペティションは伸びているのが分かる画像はこちら
また、上級モデルのほうが腰まわりなどでストレッチ性のある生地の面積が大きかったり、生地そのものが柔らかかったりして、動きやすく感じるのも特徴的なポイントだ。それに加え細身に見えるデザインなのは上級モデルのケースが大きく、着用時のシルエットがカッコいいのは上級モデルだったりする。
このように、レーシングギアはFIAの公認品であっても、価格によって機能性が明確に異なっているのだ。価格だけではなく、サイズ感や自身が思う形状の違いによるフィット感の違いなどは、実際に試着してみないとわからない。もし購入を検討しているならば試着をオススメする。近くに実店舗がないかもしれないが、イベントなどに出店していることもあるので、そのときはぜひスタッフの人に声をかけてみよう。