かつて日本に入るも1度撤退! いま世界で絶好調の韓国「ヒョンデ」の「ヒュンダイ」時代ってどんなクルマだった? (2/2ページ)

多彩なボディタイプとバリエーション

 まずは2001年1月に導入された、ヒュンダイのベーシックコンパクトカーの「TB」だ。Think Basicの頭文字が車名の、欧州でも販売された世界戦略車だ。エンジンは1.4リッターSOHC直列4気筒で82〜85馬力を発揮。日本車さながらの車内の収納の豊富さ、後席を倒したときの977リットルものラゲッジスペース容量も自慢だった。

 同時にミドルサルーンの「エラントラ」も発売。全幅が1725mmと3ナンバー登録にはなるものの、それ以外はトヨタの5ナンバーセダン、プレミオ/アリオンと同等のサイズをもっていた。そのプレミオ/アリオンに影響を受けたのか、後席にはダブルフォールディング式を採用し、セダンタイプでありながらトランクルームの拡大を可能にしていた。エンジンは1.8リッターと2リッターを用意。サスペンションは欧州仕様のものを日本仕様専用にチューニングされたものだった。インテリアの作りこみはなかなかだったと記憶している。

 2002年に登場したのが、リーズナブルな価格のスポーティクーペの「ヒュンダイクーペ」である。ミドルクラスのスペシャルティカーで、2.7リッターV6、175馬力のエンジンを搭載。ミッションは4速ATと6速MTが用意されていた。エクステリアデザインはどこかで見たことがあるようなプロポーションだが、サイドに切り込まれたガーニッシュや大型リヤスポイラー、アウタースライド式のガラスサンルーフなどが特徴であった。当時の価格は4速AT/6速MTモデルともに210万円を切る設定だった。

 2004年にはついにSUVが登場。その名も「JM」だ。韓国・日本はもちろん、北米や欧州でも「ツーソン」という車名で販売され、北米ではかなりの人気を博した。日本仕様には2リッターディーゼルはなく、2リッター直4と2.7リッター V6+4速ATのガソリンモデルのみを輸入。駆動方式は前輪駆動と電子制御トルクオンデマンド式の四輪駆動が揃う。その走りは高回転を好んで使えるエンジンではなく、中低速重視。乗り心地はソフトながら、荒れた路面での安定感や落ち着きはいまひとつだった。

 こうしてヒョンデ、いや、日本でのヒュンダイ時代の第1期、つまり2010年までのラインアップを見ると、デザインをはじめ、現在のBEVのみで構成される最新のヒョンデ車の面影はなし。日本に再上陸した2022年までの12年間にハイスピードで進化したことがわかる。なにしろ2022年には、あくまでグループの世界販売台数だが、トヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ世界3位につけたほどである。


この記事の画像ギャラリー

青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2026-2027日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

新着情報