ベースモデルも「走って楽しい」各種制御見直し
また、ベースモデルにおいても、今回の改良は単なる年次改良にとどまらない。マツダは「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」の開発で得られたノウハウを市販モデルにも反映し、走行性能そのものにも手が加えられている。
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まず注目したいのが、MT車に採用された加速応答改善制御だ。アクセル操作に対するレスポンスを高めることで、ドライバーの意図に忠実な加速フィールを実現。さらにヒール&トゥアシスト制御も新採用し、スポーツドライビング時のシフトダウンをサポートすることでよりスムースで安定した車両挙動を可能にしている。また、高回転域での制御も見直され、より気もちよく回転を使い切れる特性とした。
さらに車外騒音規制への対応も見逃せない。スポーツカーにとって騒音規制は避けて通れない課題ではあるが、規制への対応によってエンジンサウンドや走りの魅力が損なわれることをファンは望んでいない。そこでマツダはロードスターらしいサウンドやフィーリングを維持するため、さまざまな工夫を盛り込んだ。
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静音タイヤの採用に加え、タイヤ特性に合わせたステアリングフィールの最適化を実施。さらにサイレンサーを大型化しながらも、吸排気系には専用レゾネーターやリブを新設計することで音質チューニングを行っている。ソフトトップモデルではインダクションサウンドエンハンサーも標準装備化されており、単に静かにするだけでなく、ドライバーが心地よく感じられるサウンド作りも追求された。
エクステリアでは新色「ジンクグリーンメタリック」の追加がトピックだ。ロードスターにとってグリーンは欠かすことができないカラーであるが、意外にも魂動デザインを打ち出して以降のマツダでは初のグリーン系新色となるそうだ。そんな「ジンクグリーンメタリック」は、工業製品などのプライマーから着想を得た、タフさと洗練さを両立したカラーリングであり、ロードスターのピュアスポーツカーとしての世界観をさらに強調する狙いがあるという。
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マツダにはソウルレッドやマシーングレーといった人気色があるが、新たな個性派カラー「ジンクグリーンメタリック」の登場は、ファンにとっては非常に悩ましいかもしれない。
気になる価格はロードスターが295万9000〜374万円、ロードスターRFが385万〜436万7000円となる(いずれも車両本体価格)。
近年のスポーツカーは、電動化と電子制御による安全性向上が進む一方で、「操る楽しさ」が薄れたという指摘も少なくない。しかし今回の改良を見る限り、マツダはロードスターにおいて依然としてドライバー主体のスポーツカー作りを重視していることがわかる。規制下でもスポーツカーらしさを失わない姿勢こそ、ND型ロードスターが10年以上に渡って愛され続ける理由なのかもしれない。