マツダの「走るアマゾン」が大幅進化! レースに投入したCO2回収装置「マツダ・モバイル・カーボン・キャプチャー」に内燃機関好きは期待しかない!! (2/2ページ)

昨年から大幅な性能アップを実現

──なるほど。で、先ほどから気になっているんですけど、ルーフ後端にレイアウトされたエアダクトにも「MOBILE CARBON CAPTURE」と明記されているんですけど、あれもこのCO2回収に関連しているんでしょうか?

小林氏:そうです。CO2を貯蔵するタンクはふたつあるんですけど、CO2を吸着させるためには、しっかり冷やさないといけないので、ひとつはエアダクトを使用して、もうひとつはエンジン冷却水を使用して冷やしております。

──そういうことでしたか。てっきり、ホンダNSXみたいに、こっそりミッドシップにしたのかと思いました。

小林氏:そう思われている方も多いんですけど、FFなのでエンジンの吸気のためのダクトではないです(笑)

──あと気になったのがリヤのサイドウインドウにLEDのインジケーターみたいなのがあるんですけど、あれもCO2回収の関連アイテムですよね?

小林氏:このCO2回収技術はレースを見ているお客さんにわかりづらいので、どのくらいCO2が溜まってきているのかを表現するために用意しました。空の状態である赤からスタートして、どんどんバーが増えていき、CO2が満タンになったら青色になります。

──なんだか、ゲームみたいで楽しいですね。ちなみに空のタンクと満タンのタンクで重さは違うんでしょうか?

小林氏:そうです。その重さでCO2をどれだけ回収できたか……という話になるんですけれど、今回のタンクでは1回あたり500gを回収したいと思います。

──24時間のレース中に夜の8時、翌朝の8時にタンク交換を予定されているので、合計1kgのCO2回収が行われる予定ですね。ところで、タンク交換にかかる時間はどのくらいですか?

小林氏:5分以内を目標にしたいとメカニックとは話をしています。

 以上、簡単にCO2回収のキーマン、小林氏のインタビューをまとめたが、ニューバージョンのマツダ・モバイル・カーボン・キャプチャーを装着したMAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptは惜しくも燃料系のトラブルにより489周でリタイヤした。それでもStep2のマツダ・モバイル・カーボン・キャプチャーは804gのCO2回収を実現。昨年の最終戦で回収できたCO2の量が84gだったことを考えると大幅な進化だと言えるだろう。

 マツダのCO2回収チャレンジは始まったばかりで、実用化はまだまだ先の話だが、内燃機関でCO2をマイナスにできる可能性があるだけに、今後の動向に注目したい。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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