超頑張ってクルマは買えても流石に手が出ません! レクサスもランボもAMGもアストンも手がける「豪華ヨット」の世界 (2/2ページ)

数々の高級車ブランドが参入

 このテクノマール・フォー・ランボルギーニ 63に先立って、2019年に「LY650」とネーミングされたラグジュアリーヨット(LY)をデビューさせたのは、トヨタの高級車ブランドであるレクサスだった。その標準的な内外装はイタリアのデザイナーとのコラボレーションで完成されたもので、キャビンのいたるところにレクサスのマークが備わり、まさにそのフィニッシュは豪華絢爛の一語に尽きる。もちろんキャビンの仕様などはカスタマーの好みを完全に反映させたものとすることが可能だった。

 ほかにも高級プレジャーボートの世界に進出した自動車ブランドは多くある。メルセデスAMGは2017年には「GT-Rパフォーマンス・ボート」をシガレット・レーシングとのコラボによって誕生させているし、2019年にはその続編ともいえる、さらに軽量な「41 AMG カーボンエディション」を完成。こちらは41フィートサイズの船体にマーキュリー製の400馬力エンジンを4基搭載することで1600馬力を発揮。最高速は142km/hにも達した。

 また、かつてはメルセデス・チューナーとして知られ、現在では独立した自動車メーカーとなったブラバスも、レースにインスパイアされた力強い走りと、最高級の船内設備を融合させた究極の表現と自ら評する、「シャドウ」シリーズを傘下のブラバス・マリンから発売している。

 イギリスのアストンマーティンも、高級プレジャーボートを2016年に発表しているから、その歴史はすでに10年を迎えていることになる。ファーストモデルの「AM37」は全長が37フィートの船体をもつ、これにマーキュリー製のディーゼル、もしくはガソリンエンジンを搭載することが可能だった。430馬力の最高出力を発揮する後者で公称された予想最高速は83.3km/h。アストンマーティンならではのクラフトマンシップと革新的なテクノロジーが融合したこのモデルは、デビュー時には大きな話題を呼んだ。

 世界のプレミアム・ブランドが生み出す高級プレジャーボート。それらには、ブランドとのさらに強い絆を求めるカスタマーが確かに存在しているのだ。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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