社外ホイールもビックリな軽さにファン多し
見た感じ、クローム塗装がされたどこでも見かけそうなデザインであるが、このホイールの重量はなんと1本あたり5.4kgしかない。しかも鍛造ではなく鋳造でありながらだ。ちなみに、現行型ジムニー(JB64)の純正アルミホイールは1本が6.4kgほど。それ以外にあった過去のジムニー用アルミホイールはどれも約7kg前後。鉄ホイールに関しては8.5kgもある。1台分で考えると、鉄ホイールと比較して1本あたり約3kg違うので4本で約12kg、先のバネ下軽量化に関する理論でいえば、なんと120kg分も変わってくるのだ。ここまでくるとなかなかに凄まじい。カラーも純正ホイールでは珍しいガンメタリックのような色で、オフロードでも都会でも映える雰囲気が特徴だ。
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参考までに、ジムニー用の最軽量社外ホイールといわれているのが、RAYSの鍛造ホイール、A・LAP-J。こちらは純正相当サイズで1本あたり4.8kgだ。1台分で20万円前後と、ジムニーとはいえ、軽自動車のホイールと考えたらかなりの高級品。
では、この特別仕様車に使われていたホイールはいくらなのか? というと、こちらは中古にはなるが、1台分で約3万〜5万円で入手可能だ。純正ホイールと考えたら高額かもしれないが、不慮の事故で歪ませてしまったり、大きなガリ傷を作らなければ、ずっとジムニー乗りたちから需要がある名品なので、入手したときと同じような金額で売却できる可能性が高い点もうれしい。この5.4kgという数値は、もちろんジムニーの純正ホイールでは歴代最軽量になる。社外ホイールたちをここに集めたとしても、上位に食い込める軽さだろう。
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よって、マニアからも高い評価を得ている。なお、これ以外のジムニーの純正アルミホイールは1万円前後という例も多いので、いかに価値があるかおわかりいただけるだろう。純正ホイールといえば、スポーツカーに標準装着されるような一部の鍛造品などを除けば、鉄(アルミ)代として二束三文で引き取られるのが一般的なので、軽自動車の純正ホイールでこれだけ価値が残るのは異例だ。
では、なぜこれほど軽くできるのか。じつはこのホイールに限らず、ジムニーの純正ホイールの多くは大手ホイールメーカーであるエンケイが製造を担っており、この特別仕様車のホイールに関しては、同社における伝家の宝刀「MAT製法」という、鍛造ホイールと鋳造ホイールのそれぞれの特徴をもつ製造方法が投入されている。このアフターマーケット向けホイールに使われるような超本格的な作りが、圧倒的な軽さに貢献しているのだ。
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スポークの裏にも、それを象徴するかのように「MAT」という刻印も施されている。スズキの純正採用パーツなので強度や精度も間違いないし、純正サイズなので、ノーマルのクルマでもカスタムしたクルマでもはみ出さずに履ける点も見逃せない。
最後にこちらは余談だが、1本で8.5kgもあるジムニーの鉄ホイールは、強度があるだけでなく、なにか衝撃を受けた際、アルミホイールのように割れずに曲がる性質なので、「万が一の際は叩いて直せる」と、競技の世界では需要がある。実際に、モンゴルラリーにジムニーで出場したとあるチームは、軽さではなく耐久性重視で、この重たいジムニーの純正鉄ホイールを選んだというエピソードまで残されている。考え方によってはそういった選び方もいいかもしれない。
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現行型ジムニーの廉価モデルもいまだに鉄ホイールを標準装着しているし、純正オプションで色違いの鉄ホイールまで用意されているので、需要がある証拠でもある。
軽自動車と侮るなかれ。ジムニーのパーツには想像以上のこだわりが詰め込まれているのである。