この911はもはやヴィトンの時計をもち運ぶ移動式ケース!? ルイ・ヴィトンとシンガーがタッグを組んだ911にヴィトンファン悶絶必至 (2/2ページ)

これまでにもあったルイ・ヴィトンと自動車メーカーの接点

 そんなルイ・ヴィトンであるが、じつは自動車ブランドとの接点は今回が初めてではない。今回がルイ・ヴィトンにとって初めての共同ブランドによる自動車プロジェクトとはなるが、過去にもさまざまな形で自動車の世界と関わってきた。代表的なのが2009年に登場したインフィニティのコンセプトカー「エッセンス」だ。

 同車は3.7リッターV6ツインターボとモーターを組み合わせたハイブリッド方式のコンセプトカーで、システム最高出力は約600馬力とされていた。そこにルイ・ヴィトンが専用ラゲッジを仕立てたのである。

 そしてもう一台が、メルセデス・ベンツGクラスを題材にした「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」だ。これは2020年に、メルセデス・ベンツのゴーデン・ワグナーと、当時ルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクターだったヴァージル・アブローが手がけたデザインプロジェクト(メルセデス・ベンツとヴァージル・アブロー個人との共同プロジェクトなため、正確にはルイ・ヴィトンとの共作とはいえないかもしれないが……)。

「プロジェクト・ゲレンデヴァーゲン」は、Gクラスというセレブ御用達のSUVを巨大なアート作品に変えてしまうプロジェクトで、実際にGクラスをベースにした1台のアートピースと3台の3分の1スケールのレプリカが製作されたという。

 さらに現在では、ルイ・ヴィトンとF1の関係もなかなかに強烈。ルイ・ヴィトンは2024年からF1との長期パートナーシップを開始しており、各グランプリの優勝トロフィを収める「トロフィトランク」を製作している。2026年には全24戦それぞれの開催地に合わせたトランクが用意されるなど、モータースポーツの世界にもルイ・ヴィトンの「旅」と「クラフトマンシップ」がしっかりと入り込んでいる。

 高級車ブランドにとって、ルイ・ヴィトンのようなハイブランドとの共作は非常にわかりやすい。両ブランドの優良なカスタマーに手っ取り早く自社製品をアピールできるため、双方にも相当なメリットがあるのだろう。

 はたして、次にルイ・ヴィトンと共作するのはどんなメーカーであり、そしてどんなクルマを披露してくれるのだろうか。残念ながらとてもじゃないが買えないけれど、クルマ好きとしては楽しみではある。


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