ホムセンでの買い物にも引っ越しにも役立つ! トラック専門誌が教える「軽トラ」への荷物の積み方の正解

この記事をまとめると

■軽トラックは小さい車体で多くの荷物を運べる便利な乗り物だ

■荷物の積み方を間違えると事故につながる

■軽トラックに荷物を積む際の注意事項を紹介する

適当に積むと大事故に!

 軽トラックは、引っ越しや家具の運搬、不用品のもち込みなどに便利な車両である。ただし、荷台が広いからといって、空いた場所へ順番に荷物を載せればよいわけではない。軽トラを安全に使う上でもっとも大切なのは、ロープの結び方より先に、荷物が動きにくい積み方をつくることだ。

 基本は、重い物を下に、軽い物を上に置くこと。冷蔵庫や家具、工具などの重量物は、荷台の中央付近や車軸に近い位置へ寄せる。左右のどちらかへ重量が偏ると、カーブや路面の傾きで車体が不安定になる。背の高い荷物を外側へ置けば、横風を受けた際の危険も増すため、できるだけ重心を低くまとめたい。

 荷物同士の隙間も荷崩れの原因になる。走行中は発進、停止、右左折、路面の段差によって、荷台の荷物に前後左右の力が加わる。段ボールは高さを揃え、向きを変えながら組み合わせると安定しやすい。形が不ぞろいな場合は、毛布やタオル、緩衝材を隙間へ入れ、荷物全体をひとつの塊に近づける。家具や家電には毛布を巻けば、荷物同士の接触やロープによる傷も防げる。

 積み終えたら、ロープや固定用ベルトで荷物全体を押さえる。荷物の一部だけを縛ると、固定されていない部分が揺れ、そこから全体が崩れることがある。ロープは荷台のフックを利用し、左右の張りが偏らないように掛ける。結び方としては、輪の大きさが変わりにくい「もやい結び」や、少ない力で強く締められる「南京結び」「輸送結び」などが使われる。ただし、結び方を覚えていても、傷んだロープや荷物に対して細すぎるロープでは十分な固定力を得られない。

 不慣れな人には、ラチェット式の固定ベルトも使いやすい。ハンドル操作で締め込めるため、家具や木材などを強く固定できる。一方、布団や衣類、ゴミ袋のように軽くて風を受けやすい荷物は、1本のロープだけでは隙間から抜ける可能性がある。カーゴネットやブルーシートで荷台全体を覆い、その上からロープやゴムバンドを掛けて、面で押さえる方法が有効だ。ゴムバンドは便利だが、重量物を支える主な固定具ではなく、シートの浮き上がり防止などの補助として考えたい。

 背の高い家具や家電は、毛布などで養生したうえで荷台前方へ寄せ、上部と下部を別々に固定する。自転車のように形が安定しない物は、可能なら重心が低くなる向きで積み、フレームを利用して数カ所を留める。荷台にコンパネや滑り止めマットを敷くと、底面のぐらつきや走行中のずれを抑えやすい。

 雨天のときは、荷物を濡らさないことに加え、シートへ水がたまらない掛け方も必要になる。くぼみに雨水がたまると、その重さでシートが垂れ下がり、固定が緩む原因となる。シートには適度な傾斜をつけ、風が入り込む隙間を減らしたうえで、前後左右を確実に留めておきたい。

 出発前には、荷物を手で揺すり、ロープの緩み、フックの外れ、シートのばたつきがないか確認する。また、積載できる重量は車検証に記載された最大積載量を超えてはならない。長さや幅、高さが大きく張り出す荷物についても、積載制限を事前に確認する必要がある。

 ロープやベルトは、走行のときの振動や荷物の沈み込みによって緩むことがある。出発直後に1度停車して状態を確認し、長距離を走る場合は休憩のときにも増し締めを行うと安心だ。積んだ時点で固定できていても、到着まで同じ状態が保たれるとは限らない。

 固定ができていても、急発進、急ブレーキ、急ハンドルを行えば荷物は動く。車間距離を普段より長く取り、交差点やカーブでは十分に減速することが、最後の荷崩れ防止になる。軽トラは荷物を載せられる便利な道具だが、安全性は積み方、固定、確認、運転の4つが揃って初めて成立するのである。


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