もしもバーが上がらなくても焦るのは禁物
<正解はその場で停止! 後退と下車は絶対NG>
NEXCO西日本の案内によれば、開閉バーが開かなかった場合の公式対応は明確だ。バーに接触しないよう、バーの手前で安全に停止すること。これに尽きる。バーが開かないことを認識した瞬間、ドライバーはパニックに陥りやすいが、慌てて急ブレーキや急な進路変更をするのではなく、後続車両に対して異常を知らせるためにハザードランプを点灯させ、バーの手前で安全に車両を停止させる必要がある。
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ここで絶対にやってはいけないのが、バックすることと、車両から降りてレーン内を歩くことである。どちらも後続車との接触事故につながる危険な行為であり、公式にも明確に禁じられている。停車したら安全を確保したまま、窓を開けてインターホン越しに聞こえてくる係員の呼びかけに応じるのが正しい手順である。状況を説明すれば、係員が状況を確認し、通行券の発券や料金の支払いなど、その後の対応を案内してくれる。
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入口料金所でバーが開かなかった場合は、指示に従って通行券を受け取ればよい。ただしこの場合、出口料金所ではETCレーンを利用できない点に注意したい。一方、料金の精算を行う出口料金所でバーが開かなかった場合は、係員の指示のもとETCカードを提示するか手渡すことになる。
<万が一バーを破損・通過してしまったら──なすべきは連絡だけ>
それでもまれに、開閉バーに気付かず接触したり、後続車が極端に接近しており、追突の危険性が非常に高いと判断される非常事態においては、やむを得ずETCバーを突っ切ってそのまま通過してしまうケースも想定される。このような場合でも、直後に急停止することは二次的な追突事故を引き起こす原因となるため絶対に避けるべきである。正しい対処法は、まずは安全な場所に車両を停めることだ。とはいっても料金所直後の路肩やゼブラゾーンを「広いから安全」と判断し、勝手に停車することは避けるべき。合流車両や料金所業務車両の通行を妨げる可能性があり、場所によって安全条件が異なるからである。
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その後、管轄する高速道路会社のお客様センターや料金所を管理する部署へ電話連絡をしなければならない。連絡時には、利用したインターチェンジの名称、通過した日時、車両のナンバー、搭載しているETCカードの番号などを正確に伝えることで、通行料金の精算手続きを行うことができる。
連絡をせず未払いのまま放置すると、不正通行として扱われる場合があるので注意したい。各高速道路会社は監視カメラの映像などから当該車両を特定し、免れた通行料金に加えて、不法に免れた額の2倍に相当する割増金を請求する法的措置を講じることがある。通行料金が未精算の場合は、放置せず、速やかに料金所または道路会社へ連絡して支払い方法を確認する必要がある。また、道路整備特別措置法および独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法の一部改正により、通行料金は運転者だけでなく車両の使用者にも請求できることが明確化されている。つまり気付かなかったから、自分が運転していなかったからといういい訳は通用しにくくなっているわけだ。
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ETCバーが開かなかったときの正解は、動揺せずその場で停止し、料金所係員の指示を待つことに尽きる。バックも下車も、バーへの強行突破も、安全面はもちろん、のちのちの手続きの面でも得はない。時速20km以下に減速して十分な車間距離を確保し、レーン内を徐行することは、バーが開かないなどの不測の事態に備えるうえで重要だ。なによりドライバーとして、まずやるべきことは、出発前にETCカードが正しい向きで奥まで挿入され、車載器が利用可能な状態を示しているか確認することだ。有効期限も目視しておく必要がある。走り出す前に、ETC車載器の案内音声や表示を確かめ、準備が整ったことを確認してから走り出すべきである。