【試乗】待望のストロングハイブリッドが追加された「SUBARUレヴォーグ レイバック」に公道で乗った! ターボよりも大人の乗り味でキャラの違いはクッキリ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■レヴォーグレイバックに追加されたS:HEVに公道試乗することができた

■最低地上高を180mmに下げることで多くの立体駐車場にも対応することになった

■足まわりも専用設計とされS:HEVの弱点を克服した「アーバンツアラー」へ進化していた

あえてS:HEVで車高を下げたスバルの狙いとは

 アーバンSUVの世界を狙ったレヴォーグ・レイバック。そのサブネームの意味するところは「ゆったり」とか「くつろぐ」を意味するレイドバックが語源となっている。たしかにその成り立ちはベースとなったスポーティでエッジの効いたデザインだったレヴォーグとは違い、全体的に丸みを帯びたラインが与えられたほか、オーバーフェンダーが加わりクロスオーバーSUVとも思える仕上がりをしていた。また、車体とクロスメンバーの間に25mmの嵩上げ部材を挟み込み、さらにタイヤ外径を大きくすることで最低地上高は200mmを達成。エンジンは1.8リッターターボ搭載モデルのみというスタートだった。

 そんなレイバックに新たなるパワーユニット、2リッターのストロングハイブリッド、S:HEVが加わった。すでにフォレスターやクロストレックに搭載されたことでもお馴染みのものだが、これによりWLTCモード燃費は19.0km/Lを達成している。ちなみに1.8リッターターボは14.1km/Lだから、燃費的にみてもかなりの進化といえるだろう。

 だが、スバルはそのパワーユニットをポンと載せただけでは終わらせなかった。そこがS:HEV仕様の興味深いポイント。なんと足まわりを大幅に変化させているのだ。まず、スプリングレートは変更していないが、バネの自由長を短縮したほか、ダンパーのケース長も短縮。バンプストッパーも短くすることで、ストローク量を確保したという。

 すなわち、一度嵩上げ部材によって車高を上げておきながら、バネダンパーで再びローダウンしているわけだ。なお、ホイールベースが1.8リッターターボよりも5mm延長されているが、これはサスペンションがストロークするとタイヤがわずかに後方へと移動するジオメトリーだからである。

 結果としてS:HEV仕様は最低地上高が180mmとなった。これまでスバルのSUVといえば、それが200mmを達成していることが事実上の条件となっていた。もしやこのクルマは法則崩れなのかと思いきや、スバルはこのクルマをSUVとは考えておらず、「アーバンツアラー」と呼称している。

 都市部における利用に最適化させた新たなるキャラクターということらしい。この対策で得られるメリットのひとつに、全高を1.8リッター仕様よりも20mm低い1550mmを達成。都市部の機械式立体駐車場でまだよく出てくる高さ制限値をクリアすることができたわけだ。

 メリットはそれだけじゃない。それはS:HEV仕様でも安定した走行が見込めるところにある。スバルのS:HEVはリヤのラゲッジ下にバッテリーを搭載しているが、それにより重心が高くなってしまう傾向にある。ただでさえSUVで車高アップしているところにその構成で、さらにM+Sタイヤを装着しているため、とくにウエット旋回では不安定になりやすかった。フォレスターC型ではセンターデフ制御を改めて安定性を出そうと努力しているほどだ。こうしたS:HEVがもつそもそものウイークポイントを、足まわりの変更によって消す方向にセットアップできるところがレイバックS:HEVのよさかもしれない。


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