0時の高速「深夜割引待ち渋滞」がこれで消滅! 「22時から5時」の時間で”走ったぶんだけ割引”でも「飛ばすのは意味ナシ」な新ルールの全容 (2/2ページ)

事実上移動スピードが制限される

<時間帯は7時間に拡大、割引は”走ったぶんだけ”>

 では、新ルールでなにがどう変わるのか。もっとも大きいのは時間帯の拡大だ。割引の対象は22時から翌5時までの7時間となり、現行より3時間広がる。「0時」という節目を待つ理由がなくなる。滞留対策の本丸だ。

 一方で、割引の規定は厳しくなる。現行は入口から出口までの全区間の料金に割引が適用されるが、見直し後は対象時間帯に実際に走行したぶんの料金のみが割引の対象になる。割引率は原則30%だが、激変緩和措置として、22時台に高速道路から流出した車両については22時台の走行分を最大20%引きとする措置が5年程度設けられる。

 割引の対象になる距離にも上限が設けられる。普通車などは利用時間1時間あたり105kmが上限で、利用時間が4時間を超える場合は超えた時間について30分の休憩を取ったものとみなして上限距離を減じる。ただし、減じたあとの上限も、4時間走行分に相当する420kmを下まわることはない。大型車などは1時間あたり90kmが上限で、同様に360kmを下まわらない。狙いは過スピードなど無謀な運転の抑止だ。

<長距離逓減制の拡充と後日還元への転換>

 長距離を走るドライバーには、深夜割引の見直しによる負担増を抑えるため、別の仕組みである「長距離逓減制」も拡充される。距離が長いほど単価を下げる長距離逓減制は、現行では200kmを超える走行から一律30%引きだが、見直し後は400kmを超える走行を対象にさらに拡充される。400〜600kmは40%引き、600〜800kmは45%引き、800km超は50%引きだ。

 支払い方法も変わる。現行は料金所の通過時点で割引後の金額が確定するが、見直し後はいったん通常料金を支払う。割引分は後日、ETCマイレージサービスなら翌月20日に還元額が付与される形で、ETCコーポレートカードなら請求時に差し引かれる形で戻ってくる。料金所の表示額を見て慌てないよう、頭に入れておきたい。

 また、前述した22時台流出の20%引き以外にも激変緩和期間中の措置として、1000kmを超えて走行した場合は、対象時間帯を走ったかどうかにかかわらず、1000kmを超える部分が対象時間帯の走行分に追加される。

 これらの制度変更は夜間に長距離を走る機会が多い人ほど、影響が大きくなる。具体的な運用開始日は、今後の作業状況を踏まえて改めて発表される予定だ。とはいえ後日還元を受け取る手段がなければ割引は手もとに戻ってこないので、ETCクレジットカードやETCパーソナルカードを使っている人は、ETCマイレージサービスに登録されていることを確認しておくことが賢明だ。ただし。ETCコーポレートカードの場合は別途手続きは不要とされている。


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