登場が予告された「中型パジェロ」。かつての「パジェロイオ」復活ならバカ売れ必至! (2/2ページ)

絶妙な立ち位置で人気を博した

 パジェロイオの4WDシステムは、本家パジェロのものを小型・軽量化して簡素化したもので、必要に応じてトランスファーレバーで駆動方式を切り替えることができた(一部グレードはセンターデフ式のフルタイム4WDを搭載)。本家パジェロのようにクロスカントリーSUVらしさのあるスタイルはそのままに、日常使いでも過不足のないサイズと経済的な1.8〜2リッターエンジンを組み合わせたことで、本格クロカンばりのオフロード性能までは求めないものの、いざというときの余裕はほしいというファミリーユースの層から支持を集めた。

 2000年には2リッターのGDIエンジンへの換装や、世界初の量産型ガソリン直噴ターボを搭載した「TR」の追加など、改良を重ねながらラインアップを拡充。2002年のマイナーチェンジで3ドア仕様とFR仕様が廃止され、以降は4WDの5ドア仕様のみとなった。

 パジェロイオは欧州ではピニンファリーナが生産を担い「パジェロピニン」として、北米では「モンテロイオ」として販売されるなど、グローバルでも人気を博したモデルだった。日本国内での生産は2007年6月に終了し、9年6カ月という歴史に幕を下ろしたが、ブラジルなどでは大幅なフェイスリフトを受けて2014年まで愛され続けた。

 当時のパジェロ(3代目)のスタート価格がほぼ300万円(のちに250万円に値下げ)だったのに対し、パジェロイオは160万円ほどから狙うことができた価格差も、独自の存在意義を支えていた。そして今、この構図がふたたび意味をもちつつある。今秋登場する新型パジェロはラグジュアリーさも備えた本格クロカンへと移行しており、未発表の価格も相応に上昇すると予想される。本家がより高価格帯へとシフトするほどに、手の届きやすい中間サイズのモデルへの需要は高まるはずだ。

 新型パジェロイオ……となるかはわからないが、今後登場するパジェロブランドの中型モデルは、タイを中心に東南アジアで展開されており、自社製ハイブリッドシステムを搭載しているコンパクトSUV「エクスフォース」がベースになるのではという見方もある。

 とはいえそれも予想の域を出ておらず、現時点で確定した情報は存在しない。その正体が明らかになるのはまだ先の話だが、かつてパジェロイオが担っていた「絶妙なちょうどよさ」を求める声は、今後も強まっていきそうだ。


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