いま登場すれば間違いなく大ヒット! パジェロの派生車が改めて見ると魅力的すぎた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■かつて大人気だった三菱のパジェロには数多くの派生車があった

■軽自動車のパジェロミニを筆頭に、1リッターモデルのジュニア、後継車のイオが存在した

■デリカ・ミニがヒットしていることから、いま復活させればヒットする可能性も高い

クロカンSUVの名車「パジェロ」に存在した派生車たち

 いまはなき、三菱の本格クロスカントリーSUVのパジェロには、当時、さまざまな派生車があった。なかでも身近なのが、パジェロの軽自動車版であるパジェロ・ミニだった。ベースは三菱の軽商用車、ミニキャブで、モノコック×ラダーフレームを組み合わせたビルトインモノコック構造を採用した、パジェロの名に恥じない本格SUVだったのである。

 その初代は1994年にデビュー。軽自動車規格の3ドアSUVであり、パワーユニットは660ccの4気筒ターボエンジン、64馬力、9.9kg-m、およびNAの52馬力、6.0kg-mを搭載。駆動方式はFRとイージーセレクト4WDと三菱が呼んだパートタイム4WDがあり、4WDにはHiとLowの2段副変速機が備わっていた。

 初代パジェロ・ミニの最後期に用意されたのが、1997年末に登場したパジェロミニ・デューク。主にフロントグリルやサイドプロテクトモールなどのエクステリアの変更、モスグリーン&ブラックの特別仕様のインテリアを備えたストリートスタイルを謳う1台だった。

 軽自動車の新規格移行に伴って1998年に登場した2代目は、全長、全幅ともに拡大。ホイールベースも89mm延長し、後席の足もと空間、ニースペースを60mm拡大している。後席の居住性が高まったことはいうまでもない。また、三菱独自の安全ボディ、RISEを採用したのもこの世代からだ。

 最低地上高195mmとともに、アプローチアングル44度、デパーチャーアングル47度、ランプブレークアングル23度を確保し、とくにクロカンマニアにはたまらないミニマムな本格クロスカントリーモデルとして人気を得ていた。なお、5速MTとともに用意されたATは、初代の3速から4速になっている。

 そんなパジェロ・ミニも、エコカー減税に非対応で、販売台数が落ち込み、2012年6月に、ファンに惜しまれながら生産を終了。最後の特別仕様車は同年3月に発売された、装備充実のPremium Selection ~Final Anniversary~だった。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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