初期型は「野生馬」、最新型は「世界の富裕層が納得」。ドリキンが語るR35 GT-R、17年間の劇的進化【土屋圭市 峠賛歌】 (2/2ページ)

長い年月をかけ洗練されて乗りやすいスポーツカーに

 さて、2024年モデルだ。NISMOバージョンということもあって、ルーフやエンジンフード、前後スポイラーなどに専用カーボンパーツがふんだんに装備され、差別化が図られている。それはインテリアも同じで、レカロ製バケットシートがドライバーを迎えてくれる。

 もちろん見た目だけではなく、このスペシャルエディションでは、さらにピストンリングやコンロッド、クランクシャフトなどに厳選されたパーツが使われている。

 R35型は年次モデルが出るたびにドライブしてきたが、こうして初期モデルとイッキに乗り比べてみると、その違いは歴然だね。スポーツカーらしい硬質な足はそのままだが、1Gから入ってくる入力が優しい。かなり洗練され乗りやすく仕上げられている。ストレートはもちろん、コーナーでハンドルを取られることもまったくない。それはモードを「R」に切り替えても同じ。これなら日常のドライブでも問題なし。仙台だって鈴鹿だって行けちゃう。改良を重ねることで、田村さんが狙ったGT-Rになっていると思う。

改良で進化を続けた日産のプライドに拍手

 余談になるが、NISMOチューンのVR38DETT型エンジンのパワースペックは600馬力/652N・mで、車重は1940kg。先ほどドライブしたS1エンジンのスペックは公表されていないが、同じようなパワー感だった。車重が若干軽いこともあるだろうが、同じくらいの数値を叩き出しているんじゃないかなと感じた。

 さて、このNISMOスペシャルエディションの車両本体価格は2915万円だが、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンなどを知る世界中のお金持ちが乗っても納得できる出来映えだと思う。ちなみに2025年モデルは3061万3000円だって。年ごとに改良を続けるのは大切なことだし、エライよな。それでより高度なスポーツカーへと進化を続けるGT-R。

 次のR36型(?)はなんらかの電気仕掛けになるだろうし、2025年モデルがR35の最終形になるのかいなかはオレにはわからないけれど、こんな素晴らしいクルマを造り続けてくれた日産には拍手だな。R35型GT-Rにも感謝だよね。

GT-R NISMO Special edition MY24
SPEC ●全長×全幅×全高:4700mm×1895mm×1370mm ●ホイールベース:2780mm ●車両重量:1720kg ●総排気量:3799cc ●パワートレイン:V6DOHCツインターボ ●最高出力:441kW [600ps]/6800rpm ●最大トルク:652N・m(66.5㎏m)/6800rpm ●トランスミッション:6速DCT ●サスペンション(前・後):ダブルウィッシュボーン・マルチリンク ●ブレーキ(前後):ベンチレーテッドディスク ●タイヤサイズ(前後):255/40ZRF20 ●価格:2914.0万円

GT-R MY07
SPEC ※参考 MY07モデル ●全長×全幅×全高:4655mm×1895mm×1370mm ●ホイールベース:2780mm ●車両重量:1724kg ●総排気量:3799cc ●パワートレイン:V6DOHCツインターボ ●トランスミッション:6速DCT ●サスペンション(前・後):ダブルウィッシュボーン・マルチリンク ●ブレーキ(前後):ベンチレーテッドディスク

※本記事は雑誌「CARトップ2024年7月号」の記事を再構成して掲載しています


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