35年以上もカローラセダンを乗り継ぐ男が断言! 次期型カローラコンセプトにみえるトヨタの「過去を引きずらない」覚悟 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■60周年を迎えたカローラが次世代で大きく変わろうとしている

■次期13代目は新たな開発思想の象徴となる可能性がある

■開発期間の短縮などトヨタの新たな挑戦を占う重要なモデルになりそうだ

次期カローラは車名以外すべて刷新!?

 2026年7月に某地上波放送局にてトヨタの新車開発現場に迫るドキュメンタリー番組が放映された。次期トヨタ・カローラの開発現場に密着していたのだが、売名行為などと否定的な見方をするひとがいる一方、次世代へのトヨタの覚悟を見たという肯定派もおり、放映後の自動車業界の反応はまさに真っ二つにわかれた。

 カローラはセダンベースでみると、途中“アクシオ”とサブネームがついた時期も含め、初代デビューから2026年は60周年を迎え、現行モデルは12代目を迎える由緒正しいモデルとなっている。歴史の長い人気モデルなのは光栄なことなのだが、社内的には新型車開発にあたっては歴代モデルの開発に携わったひとのお墨付きをもらいながら、つまり結果的に随所にカローラの伝統を散りばめながら新型車らしさも入れ込まなければならないので、エンジニアの間ではカローラの開発に携わるのはほかの車種よりも負担が大きいと筆者は聞いている。

 そんなカローラだが、2025年秋に開催されたジャパンモビリティショー2025に次期型カローラを示唆するカローラ・コンセプトが出品され、おおいに話題となった。筆者は35年以上カローラセダンを乗り継いでいるのだが、このカローラ・コンセプトを見たときに、「車名以外は過去を引きずっていない」という印象を受け、それをポジティブなものとして受け入れた。

 初代カローラがデビューしたのは1966年。日本はまさに高度経済成長の真っただなかにあった。日本経済が成長を続けるなか、働けば働くだけ生活が豊かになった時代のなかでのデビューであった。「働かざるもの喰うべからず」を地でいくような時代であり、マイカーはまさに豊かになった生活の象徴となった。そして老若男女を問わず同じ方向を向いていた時代でもあったといえよう。

 カローラはそんな昭和の時代を代表するファミリーカーとして爆発的に売れ続けていった。カローラも2代目、3代目となっていくに従って、豊かになっていく社会へ呼応するかのごとく、そして本格的に海外市場へも進出していくなかでサイズアップや質感向上、装備内容が充実していった。トヨタ・クラウンも同様で同じコンセプトのなかモデルチェンジを進めていた。

 そしてセールスマンが何代も乗り継いでいるお得意さまのところへ行き、「今度新型が登場しますよ」と伝えると、「一番高いのをフルオプションでもってこい」と何も見ることなく注文が成立したとの話もある。バブル経済のころまでは、前述したように老若男女が同じ価値観で同じ方向を向いていたので、このようなやりとりも存在していたものと筆者は考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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