トヨタが本気で挑んだコンパクトも! 「初代のデザインが神がかっていた」日本車4選 (2/2ページ)

開発陣の高い志がデザインから垣間見える

●欧州仕込みの世界戦略車

 3台目はスズキのスイフトとします。軽自動車ベースとしたHT型に対し、スズキが公式に初代とするZC型は、世界戦略車としてすべてを一新、2004年に登場しました。

「Dynamic & Stable」をデザインコンセプトとした初代は、「欧州の風景にも力負けしない」ことをテーマとして開発。引き締まったフロントフェイス、前後に延びる豊かなショルダーラインを筆頭に張りのある面が強いカタマリ感を生み出し、カンチレバータイプのクォーターピラーがさらに凝縮感を高めます。

 開発メンバーがイタリアに渡ってまとめたスタイルは、2005年のグッドデザインを受賞。テーマとおりに日本車離れした力強さが大きく評価されました。

●いちジャンルを作り上げた名車

 最後もスズキから、ワゴンRを取り上げます。RVでもミニバンでもない「もっと使いやすい道具のようなクルマ」をテーマとして1993年に登場。大ヒットにより、トールワゴンというジャンルを築き上げました。

 1680mmの全高に合わせ、タテ型のライトを用いたフロントは独自の表情を獲得。パンと張ったサイド面に引かれた水平のプレスラインは、強いアクセントや道具感を演出します。広い面取りなどによる質感の高さは、シンプルながら商用車っぽくない佇まいを実現しました。

 採用案となった斬新なスケッチをまとめたのは、当時若手の中川一郎氏。何にも似ていない独自の提案は、スイフト同様グッドデザインを受賞しました。

 さて、今回は初代がベストデザインと思える4台をピックアップしましたが、いずれも開発時のデザイン部署に高い志があったことが伺えます。それは、狙いが明快であることがスタイリングにとっていかに重要かを示しているのです。


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すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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