「このパワー、ホラー映画かよ(笑)」666馬力&10ポットキャリパー! ドリキンを唸らせたランボルギーニ・ウルスの異常な完成度【土屋圭市 峠賛歌】 (2/2ページ)

EV並みの加速と甘美な音病みつきになりそうな走り

 さて、お次はARTAカラーのペルフォルマンテ。パイクスピーク最速SUVの市販バージョンで、666馬力のエンジンはSと同じだけど、47kg軽量化して、ハードな脚が入ってるらしい。

 っていうけれど、いちばんおとなしいストラーダモードだとぜんぜん快適。Sはエアサス、こっちはコイルだけど、舗装の荒れたところでも遜色ない乗り心地。これなら助手席や後席からも文句も出ないでしょ。しかも、どっちも4輪操舵で小まわりが効くし、5mオーバーとはいえ街乗りも苦にならないんじゃないかな。

 で、スポルトモードにしてみると、たしかに硬くなるけど、不快な突き上げはない。ストロークは小さいのにゴツゴツしてないし、ポンポン跳ねずに一発で収束する。そしてコルサモードは、これはもうスポーツカーの走り。それも質感の高いヤツ。硬いんだけどしっとり感はちゃんと残っていて、すげぇいい感じにコーナリングしてくれる。

 4輪操舵のセッティングも見事。ランエボがVIIIくらいから4輪制御の違和感がなくなったけど、あれをさらに研ぎ澄ませたような感じ。メルセデスAMGのGTRなんかもそうだけど、効いてるのをまったく意識させない。運転が上手くなったと思わせてくれるよ。完成度が高いね。

 Sの脚も、なんの不安もなく飛ばせるんだけど、こっちは理性が効かなくなるくらい飛ばしたくなりそう。サーキットでも問題ないんじゃないかな。

 加速はどちらもEV並みに強烈。なんたって666馬力の850N・mだけど、それがターボラグなしに、上手く出てるのも驚き。しかも、それにたまらない音がついてくるんだから、ひと粒で2度美味しい。音量は大きいけど、うるさかったり不快だったりする音質じゃないから、ずっと踏んでたくなるね。クルマ好きなら笑いが止まらないはずだよ。

 これはまさしく背が高くなったランボ。ランボ好きをガッカリさせることは絶対ないし、乗ったら絶対欲しくなる。3500万円っていわれてもしょうがないよ。それだけの価値があるクルマ。とにかく、ランボルギーニはクルマづくりがこんなに上手いのか! って感服させられる仕上がりだった。いやビックリ!

LAMBORGHINI URUS PERFORMANTE スペック

●全長×全幅×全高:5137×2026×1618mm ●ホイールベース:3006mm ●パワートレイン:V8DOHCツインターボ ●総排気量:3996cc ●エンジン最高出力:490kW(666㎰)/6000rpm ●エンジン最大トルク:850N・m(86.7㎏・m)/2300-4500rpm ●トランスミッション:8速AT ●車両重量:2150kg ●タイヤサイズ(前・後):285/40R22・325/35R22 ●車両本体価格:3499万8463円(※オプション除く、取材当時)

※本記事は雑誌「CARトップ2023年7月号」の記事を再構成して掲載しています


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