※本記事は雑誌「CARトップ2023年10月号」の記事を再構成して掲載しています
4WSとMCTの効果絶大! スポーツセダンに惚れ直す
2022年、創業55周年記念の特別仕様車が相次いで発売されたメルセデスAMG。そんな賑わいもやや落ち着いてきた感じがするが、目の前に用意された2台のAMGを見れば、俺の心は落ち着いてはいられない。今月はC 43 4MATICとSL 63 4MATIC+で峠を攻める。
まずはC 43のシートに身体を沈めた。このC 43にはかつて試乗しているが、DセグメントセダンのベンチマークとなるCクラスで、どんなスポーツカーを作り上げていたのか、改めて感覚を確認したかったからだ。
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AMGダイナミックセレクトの「コンフォート」でスタート。通常のCクラスに比べれば、19インチのミシュラン・パイロットスポーツ4Sを通じて、ややコツコツというインフォメーションが路面から伝わってくるが、ファミリーユースセダンとしての乗り心地は十分に確保されている。それが「スポーツ」をセレクトするとスポーツセダンとしての顔を見せ、一般路の峠を楽しんで走るための十分なパフォーマンスを発揮する。もちろん「スポーツ+」にすれば、その傾向は倍々に高まる。ただし「スポーツ+」での峠走りは、後席のパッセンジャーにはちょっと厳しいかもしれない。
2リッター直4で408馬力/500N・mはかなりハイスペックだが、電動アシストによるターボとBSG※でタイムラグのない滑らかで力強い加速をもたらしている。
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また、これまで63シリーズだけに使われていた湿式多板クラッチの9速AMGスピードシフトMCTも、パフォーマンスに大きく貢献している。アクセル操作に合わせて、パワーのおいしいところをキープしてくれるのだ。
サスペンションもしっかりとしたストローク感を伴って前後4つのタイヤが路面を捉えている。俺の操舵に合わせて狙ったラインをトレースしてくれ、Rのキツいコーナーでも不安を感じることなくクリア。このC 43にはリヤアクスルステアリングが標準装備されている。今回は同位相体験はなかったが、コーナーでの切れ味の良さはこのシステムが寄与しているのだと思う。しかもUターン時には”よくまわるなぁ”という印象だ。
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走行モードや状況に合わせてエキゾーストサウンド生成するギミックもあり、走りのパフォーマンスとともにスポーツ気分を盛り上げてくれるのもいい。
さまざまなシーンに対応するスポーツセダン。日本では少数派となってしまったが、こんな面白いセダンがあることを多くのドライバーにぜひ知ってほしい。
Mercedes-AMG C43 4MATIC スペック
●全長×全幅×全高:4785×1825×1450mm ●ホイールベース:2865mm ●パワートレイン: 直4DOHCターボ ●総排気量:1991cc ●エンジン最高出力:300kW(408ps)/6750rpm ●エンジン最大トルク:500N・m(51.0㎏・m)/5000rpm ●電動機種類:スイッチトリラクタンスモーター ●モーター定格出力:10kW(13.6ps) ●モータートルク:58.0N・m(5.9㎏・m) ●蓄電池種類:リチウムイオン電池 ●トランスミッション:9速AT ●車両重量:1830㎏ ●タイヤサイズ(前・後):245/40R19・265/35R19 ●燃料消費率(WLTCモード):11.1㎞/ℓ ●車両本体価格:1116.0万円(オプション除く、2023年当時)