ホンダの純正アクセサリーパーツはトラックではなく鉄道で届く!? ホンダアクセスがCO2排出量を約77%削減して「第2回エコレールマーク大賞」を受賞

この記事をまとめると

■「第2回エコレールマーク大賞」をホンダアクセスが受賞した

■ホンダアクセスは500km以上の長距離輸送で96%以上を鉄道に切り替えている

■荷役作業の効率化も推進することでCO2排出量も約77%削減している

純正アクセサリーパーツ輸送でCO2削減

 新車購入の楽しみのひとつに、エアロパーツで愛車のスタイリングを引き締めたり最新ナビを組み込んだりといった、純正アクセサリーのチョイスがある。しかし、そのパーツがどのような道のりを経て、全国のディーラーへと運ばれているのかを気にしたことはあるだろうか。

 今回、ホンダ車専用の純正アクセサリーを手がけるホンダアクセスが「第2回エコレールマーク大賞」を受賞したニュースは、いかにしてユーザーの手元にパーツが届くかの「物流の裏側」を物語っている。

「エコレールマーク」とは、国土交通省が導入した制度で、CO2排出量の少ない貨物鉄道輸送を一定以上の割合で活用している企業や商品を認定するものだ。長距離輸送において、トラックから鉄道への転換(モーダルシフト)を図ることは、環境負荷低減に直結する。

 ホンダアクセスは、2026年8月27日発表の第2回エコレールマーク表彰で、みごと最高賞の「エコレールマーク大賞」を受賞し、10月14日の「鉄道の日」祝賀会での表彰式で栄誉を手にした。同社はホンダ純正アクセサリーの開発・販売・在庫管理を一手に担う、本田技研工業の100%出資子会社だ。ユーザーから注文されたパーツを、出荷元倉庫から全国の部品販売会社倉庫へ届ける輸送を自社手配しており、その物流網の改善が高く評価されたのである。

 ホンダアクセスは、取り組みを開始した2020年から2025年までの6年間という短期間で、輸送距離500km以上の地域への出荷において、なんと96%以上を鉄道輸送へ切り替えることに成功したのだ。これはつまり、輸送距離500km以上の地域への出荷においては、工場から駅、駅から販売店以外のほとんどを鉄道に切り替えたということを意味している。

 ほぼすべての長距離輸送をトラックから鉄道へシフトさせることは容易ではない。しかし同社は、ホンダ部品販売会社や販売会社の協力を得て、部品が遅延なく安定してタイムリーに供給されるスキームを構築し、戦略的な運用を実現した。このモーダルシフトの徹底により、鉄道輸送切り替え前と比較し、約77%ものCO2排出量削減を達成したというのだから驚きだ。

 ホンダアクセスは、単に輸送手段を鉄道に変えただけでなく、物流事業者と協業し、荷役(積み下ろし)作業の改善にも着手してきた。例えば、バラ積みに代わる荷姿として「プロテクトボックス」を採用。これにより、作業員にかかる荷役時間を大幅に削減し、積載効率向上も果たした。ドライバーや作業員の肉体的負担を減らしつつ物流効率も高めるという、現場に寄り添った改革を行ってきたのだ。

 昨今は、クルマ自体の電動化や燃費向上といったCO2削減ばかりが注目されがちだが、本来、クルマを構成する部品やアクセサリーが作られ運ばれ装着される過程で発生するCO2にも目を向けなければ、真の環境保全とは言えない。

 もしかしたら、愛車に装着する新しい純正パーツは、モーダルシフトによって鉄道で届けられた「環境に優しいパーツ」であるかもしれない。クルマいじりがそのまま、見えないところで地球を守る活動に間接的に参加していたとしたら、これからのパーツ選びはさらに楽しくなるではないだろうか。


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