ドリキン土屋圭市がGT-RニスモとケイマンGT4 RSを峠で乗り比べ。走りはまったく違うがどちらも最高【土屋圭市 峠賛歌】 (2/2ページ)

16年の歴史を思い知らせる磨かれ続けた熟成の走り

 続いてはGT-R。といってもただのGT-Rではなくニスモ、それもエンジン部品がバランス取りされた特別仕様車の「スペシャルエディション」だ。3.8リッターのV6ツインターボは、ケイマンGT4 RSに大きく差を付ける600馬力/652N・mをたたき出す。

 今回は残念ながら、もう購入不可能な’22年モデルが来た。とはいえ機能面はほぼ変更がないらしいし、従来型の乗り納めをしておくのも悪くない。試乗車はオプション込みで約2500万円。だが、追加装備は少なく、車両本体でほぼコンプリートされているのがGT4RSと異なるところ。ちなみに’24モデルの「スペシャルエディション」は車両本体価格2915万円になるそうだ。

 2007年にデビューした35型GT-Rは、その走りのパフォーマンスに驚かされたものだった。だが、走りに特化したクルマで、足はガチガチ。サーキットを数周走ると「もう結構です」という感じだったのを覚えている。

 それから歳月を経て開発者も変わり、改良を重ね熟成されてきた。いまは速いだけじゃなく、街乗りも十分楽しめるGT-Rに仕上がっている。

 こちらも足は硬質だが、かつてのような乗り心地を犠牲にしたサスペンションではなくなった。ポルシェもそうだけど、熟成を重ねてクルマを仕上げるのって大切だし、大変な作業だよな。そう考えるとクルマに終点や100点というのはなくて、つねに開発途上なのかもしれない。

 でも峠を走る感じは、すでに満点レベル。GT4 RSは軽快でアジリティが高いのに対し、GT-Rニスモの走りは重厚感たっぷり。もちろんドンクサイんじゃないぞ。こちらもパフォーマンスは文句の付けようがない。しかもGT-Rはサイドブレーキがレバー式。これはオレ的にかなりポイント高いね。

NISSAN GT-R NISMO Special edition 2022Model スペック

●全長×全幅×全高:4690×1890×1370mm ●ホイールベース:2780mm ●パワートレイン:3799㏄V6DOHCツインターボ ●エンジン最高出力:441kW(600馬力)/6800rpm ●エンジン最大トルク:652N・m(66.5㎏・m)/3600-5600rpm ●トランスミッション:6速DCT ●車両重量:1720kg ●タイヤサイズ(前・後):255/40R20・285/35R20 ●車両本体価格:2464.0万円(オプション除く、当時)

※本記事は雑誌「CARトップ2023年6月号」の記事を再構成して掲載しています


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