この記事をまとめると
■自動車用語に「Segment(セグメント)」という用語がある
■欧州などではクルマの車格を語る際に使われる
■EVではバッテリーの容量を示す単語として用いられている
セグメントってなんだ?
「Segment(セグメント)」という言葉を見聞きしたことがまったくないという人はかなり少ないと思う。本来的には、区画や区分といった意味だが、使い方によってニュアンスが若干異なるカタカナ用語といえる。
たとえば、自動車メディアでは「このクルマはCセグメントのベンチマークだ」といった表記を見かけることが多いが、この場合のセグメントというのはグループやカテゴリーに似た意味合いで使われている。
ご存じのように、自動車業界でいうセグメントというのは、主に欧州で使われているボディサイズによる車格の分類。Cセグメントというのは、全長4m台中盤の、王道ファミリーカーを指している。
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最近ではSUVが主流となってきたことにより、Cセグメント級のSUVモデルを単に「C-SUV」と表記することがある。セグメントの概念は生きているが、セグメントという言葉自体は使われなくなってきた印象だ。
それでも、欧州の自動車業界ではBEVにおいても、セグメントというボディサイズを軸とする分類体系は生き残っている。もっとも、アメリカではサブコンパクトやミッドサイズ、フルサイズといった分類をしているし、日本ではコンパクトカーやファミリーカーといったわけ方のほうが市民権を得ている。
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車格をセグメントで表現するのは欧州的であり、そこに強い影響を受けた自動車メディアやクルマ好きに限られた話かもしれない。
それはさておき、こと日本市場において「セグメント」という言葉については、別の意味合いで覚えておく必要がありそうだ。
「目盛り」という意味のバーグラフ・セグメントの略称としてのセグメントとして認識しておくことは、中古車選びにおいて欠かせない。具体的には、今日本でもっとも流通している中古EVである「日産リーフ(初代・2代目)」を選ぶ際の重要チェックポイント……「セグ欠け」という現象に関係してくるからだ。
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初代リーフのデジタルメーターにはバッテリーの充電率を示すところに、もうひとつの目盛りがあり、それがバッテリー容量(健康度)を示している。12個のセグメントから構成される、このバッテリー容量表示は、バッテリー自体の劣化によって表示をひとつずつ減らしていく。こうしてセグメント表示が減ったことを「セグ欠け」と呼んでいる。
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また、2代目リーフではインフォメーションディスプレイに「バッテリー容量」を表示すると、同じように12セグメントでのバーグラフ表示で、健康度を示す。こちらもバッテリーの劣化が進むとセグメントの表示が減る(セグ欠けする)ようになっている。
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いずれにしても、セグ欠けしているリーフは、バッテリーの健康度が悪化しているという意味であり、たとえオドメーターの数字が短くとも、コンディションが良好とはいえない。逆に、走行距離が伸びていてもセグ欠けしていない個体であれば、バッテリーの状態は悪くないと判断することができる。
このあたり、急速充電の利用回数によってバッテリーの劣化度合いが変わる、EVならではの中古車チェックポイントといえるだろう。とくに初代リーフについては、バッテリー管理の問題や年式の関係からセグ欠けしている個体が増える傾向にある。
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もちろん、バッテリーの健康度は、テスターなどでSOH(State of Health)を見て、劣化度合いをパーセント表示しなければわからない。セグ欠けの有無はあくまで目安である。
いずれにしてもセグ欠けしているような個体では、満充電で溜められる電力量が少ないわけで、すなわち一充電走行距離が短くなる。相場よりも安価な中古車にはセグ欠けの罠が潜んでいる可能性が高い。リーフの中古車選びでは最優先のチェック項目である。