【価格公開】新型パジェロは約619万円から795万円! 4グレード展開で12月17日発売 (2/2ページ)

パジェロが生み出したクロスカントリーSUVというカテゴリー

 オフロードという悪条件における快適性は、目先の上質感だけでは実現できない。本質を見極め、機能から作り込むことで初めて、悪路快適性が可能になる。品質や信頼を大前提とした高級感といい換えることもできるだろう。

 そして、悪路で快適であれば、オンロードでのコンフォート性が高まるのは当然だ。悪条件での安心・安全といった機能性は、都市部におけるフラッグシップ性にも直結するのである。これこそが、新型パジェロが「走る歓び」と「所有する歓び」を両立した原動力となっている。

 さらに、悪路快適性の追求が生んだフラッグシップらしさを表現するのが、三菱自動車がパジェロの分類として生み出した「クロスカントリーSUV」というカテゴリーだ。クロスカントリー4WDのタフネスとクロスオーバーSUVの洗練性を併せもつという意味合いであり、新型パジェロが機能性から生み出されたことを端的に表している。

 また、新型パジェロは先代モデルから全長が20mmしか伸びていない4920mmだが、3列シートSUVとなっている。ともすれば、3列目はエマージェンシー的に感じるかもしれないが、実際に座ってみた印象はまったく違った。少なくとも身長165cmの筆者にとって、3列目スペースは十分であり、不満は感じなかった。

 2列目シートのスライド機能を使えば、1列目から3列目まで同等のタンデムディスタンスは確保できるし、2列目シート下にはつま先を差し入れる余裕もある。

 さらに3列目の座面角度も絶妙で、リクライニングの調整次第ではコンパクトカーの後席とさほど変わらないほどの”普通”に座れる空間となっている。

 天井に備わるエアコン吹き出し口、壁面のドリンクホルダーやUSB-C充電ポートなど、本当に日常的に使える3列目となっているのだ。

 その理由は単純で、先代モデルではテールゲートに背負っていたスペアタイヤを、新型パジェロでは床下格納に変えたから。全長の数値は20mmしか違わないが、室内長は先代から240mmも長い2775mmとなっている。この延長分が3列目の快適空間につながっていることは疑う余地もない。

 なお、床下収納のスペアタイヤだが、細いテーパータイプではなく、標準装備と同じ255幅のタイヤとなっている。万が一、パンクしてタイヤを交換しても走破性へ影響しないことは、まさしく「クロスカントリーSUV」の矜持であろう。

 12月17日より発売開始となる新型パジェロ、おそらく初期段階ではフラッグシップ性を求めて最上級グレード「スーパーエクシード」が売れ筋グレードとなるだろう。スーパーエクシードの差別化装備である、ハニカムタイプのフロントグリル、運転席・助手席シートベンチレーション、12スピーカーの「ダイナミックサウンドヤマハアルティメイト」を備えた新型パジェロを見かける機会が多くなるはずだ。

 そして、もし新型パジェロ・スーパーエクシードを購入するのであれば、メーカーオプションの電動パノラマサンルーフの装着を、ぜひとも検討してほしい。それはプレミアム性とともに、パジェロのヘリテージを受け継いでいることを象徴する装備だと思うからだ。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

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