この記事をまとめると
■新型パジェロは619万3000円から795万800円まで全4グレードを用意する
■ラダーフレームやスーパーセレクト4WD-IIによる悪路走破性に上質さを融合させた
■全長の拡大はわずか20mmながら室内長は240mm増加させた実用性にも注目したい
ライフスタイルにあわせて2タイプの仕様を用意する新型パジェロ
ついに新型パジェロの詳細情報が公表された。
そのコンセプトを端的に示すキーメッセージは「上質に進化した、あらゆるシーンで頼れるクロスカントリーSUV」。具体的には、どんな路面・天候でも、誰もが安全・安心・快適に自信をもって愉しく走れる「三菱自動車らしさを体現するフラッグシップ」を実現した1台だという。
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歴代パジェロが培ってきた「悪路走破性・信頼性」と「快適性と扱いやすさ」という特徴に、フラッグシップらしいプレステージ性や上質さを加えたのが新型パジェロなのである。
そうしたヘリテージを受け継いだフラッグシップモデルというのはグレード構成とメーカー希望小売価格からも感じることができる。
新型パジェロ・グレード構成とメーカー希望小売価格
●スーパーエクシード:795万800円
●エクシード:693万円
●GSR:676万5000円
●GLS:619万3000円
※エクシードとGLSは2027年4月より生産予定
最上級グレードの名前はパジェロの伝統を感じさせる「スーパーエクシード」を採用。また、専用設計のラダーフレームやスーパーセレクト4WD-IIやS-AWCといった三菱らしいテクノロジーが生みだす走破性は「GSR/GLS」と、こちらも歴史を感じさせるグレード名が表現している。
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そして、エクシード系とアルファベット3文字のグレード群には、それぞれ想定したユーザー像が異なっている。単純に価格順に並べただけでは新型パジェロの商品企画は理解しきれないだろう。
キーワード的に表現すれば、エクシード系は「都会的・フラッグシップ・所有する歓び」となり、アルファベット3文字のグレードは「アウトドア・クロスカントリー・走る歓び」となる。
つまり、新型パジェロは2タイプに大別でき、それぞれにターゲットユーザー像が異なっている。あえて単純化すれば、エクシード系は「ライフスタイル重視層」、アルファベット3文字グレードは「性能重視層」となる。
性能重視層の人物像として想定しているのは、かつてのパジェロを知っている50~60代のアクティブシニア。ラダーフレームやスーパーセレクト4WD-IIといったメカニズムをオフロード走行性能に直結するメリットとして理解する、機能性重視・本物志向のユーザー層である。こうしたユーザーはさまざまなカスタマイズも想定しているだろう。そうなると18インチタイヤが標準装備のGSRやGLSがおすすめとなりそうだ。
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ライフスタイル重視層の人物像は、意外にも30~40代のポストヤングファミリーなのだという。その年代で600万~800万円という価格帯の新型パジェロが選択肢に入ってくるのは、いわゆるパワーカップルと呼ばれる世帯年収に余裕のあるファミリーとなる。「パジェロ」というブランドのナラティブを、自ら所有する価値として捉える人を想定している。当然、こういったブランド価値を重視する層は最上級グレード「スーパーエクシード」を選ぶことが多いだろう。エクシード系が20インチタイヤを履いている点も都会派ユーザーには評価ポイントとなるだろう。
このように二面性をもつ、新型パジェロの重要な開発キーワードは「悪路快適性」だ。
悪路を走破できることはパジェロであれば大前提の条件だが、そこに快適性を兼ね備えているのが新型パジェロでの大きな進化ポイント。冒頭で、パジェロが保ってきた従来価値にプレステージ性や上質さを加えたのが新型モデルと記したが、悪路であってもノイズや振動を抑え、快適かつ自然に走り抜けることが新型パジェロの目指した世界といえる。