クルマのセルフメンテに挑戦してみようかなぁ……工具はどうする? ムダにならない工具の買い方揃え方 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ クルマDIY初心者には、作業しやすいセット工具が最適

■ セットには無駄もあるが、作業効率と即応性に優れる

■ 将来のこだわりや用途を見据えて賢く買い替えていくのが理想

クルマいじりに必要なのはわかるけど……どうやって揃える?

 みなさんは愛車のメンテナンスやカスタマイズを自力(DIY)で行っているでしょうか? ホンダが2022年に実施したカスタムに関するアンケートによれば、愛車のカスタマイズをDIYで行ったことがあるという人の割合は、全体の4割強だったそうです。

 その数字に対する筆者個人の感触は、「意外と多いんだな」という印象でしたが、ネットの通販ではカスタマイズに関する商品が無数に出品されていますし、動画配信でもハウトゥー系のコンテンツは多くアップされているので、その界隈はけっこうな盛り上がりを見せていることがわかります。

 ということで、意外と多くの人がDIYで愛車のメンテナンスやカスタマイズを行っているわけですが、実際の作業には、それなりの工具の用意が必須です。ここで選択肢に悩むのが、あらかじめ主要な工具がセットになっているものを買うのか、あるいはその時ごとに必要な工具を買い足していくのか、どちらがいいのか?という点でしょう。ここでは、いくつかのパターンを想定して、そのケースに合うオススメな方法を考えてみましょう。

■作業をするのがまったく初めてという人の場合

 クルマのDIY作業をまったくしたことがない、あるいは友人の作業を手伝ったことがあるレベルなど、ひとりで作業を始めるのにはガイドラインが必要だというケースでは、まずどんな工具を用意するのがよいでしょう?

 ひとくちにクルマ用の工具といっても、ホイールやマフラー、エンジンまわりなどの部品が大きく重めの部分を作業する工具と、内装やオーディオなどのあまり力を込めない用途の工具では、サイズも形状も異なります。

 これはその一例ですが、

【足まわりなど重めの作業用の工具】
・スパナ(4〜5種)
・メガネレンチ(4〜5種)
・ボックスレンチ(4〜5種)
・十字レンチ
・ハンマー
 など

【内装など軽めの作業用の工具】
・ボックスレンチ(3〜4種※)
・六角レンチ(3〜4種)
・ドライバー(プラス/マイナス各2種)
・プライヤー
・ニッパー
・ハサミ
・カッター
 など
※ボックスレンチはコマのサイズ違い

 このケースの場合はずばり、セット工具を購入して始めるのがいいと思います。初めての場合は、ボルト/ナットやビスのサイズと工具のサイズの適合がわからないと思います。なので、セットされた工具のなかから、まずは「なんとなくこれかな?」と思ったサイズを選んで作業箇所に当ててみるというやりかたから始めるのがオススメです。

 始めにある程度の数を手もとに用意しておけば、作業のたびに工具を買いに行く手間が省かれるので、その点が一番のメリットでしょう。

■セット工具のデメリットも知っておこう

 ただし、セットの工具は無駄が出る可能性があるという点も考えておいたほうがいいでしょう。たとえば、「大は小を兼ねる」「備えあれば憂いなし」という考えで、DIYを始める段階で引き出しが2〜3段あるような本格的な雰囲気のツールボックス入りセットを思い切って購入してしまおうと考えるかもしれませんが、「最初に奮発して買ったけど、10年の間で一度も使ったことがない工具がある」という話はけっこうあるあるです。

 セット工具というのは、 想定できる作業のおおよそ6割くらいはカバーできるだろうという内容で構成されていることが多いと思います。工具の点数が多くなればそのぶんだけカバー出来る範囲が広くなりますが、行う作業は一様ではないので、人によっては必要のない工具が増えていくというマイナス要因になることもあるでしょう。


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

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