まず、土曜に行われたのが、2クラス混走、35周で争われるレース1。GT500クラスは前戦セパンに続いて2戦連続のポールポジションとなった19号車WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南を、2番グリッドのポイントリーダー、1号車au TOM’S GR Supraの坪井翔が早々に攻略。そこからは、38号車KeePer CERUMO GR Supraの大湯都史樹だけが坪井についていくことができたが、大湯も坪井を攻略するには至らなかった。
坪井はそのままトップチェッカーを受け、au TOM’Sは今季2勝目。5位までがすべてGRスープラと、サクセスウエイトなしとなった今大会で、トヨタ陣営が地力の高さを誇示した。日産勢最上位はベルトラン・バゲット(12号車TRS IMPUL with SDG Z)の6位、ホンダ勢最上位は牧野任祐(100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT)の7位だった。
50分間フルプッシュの激闘はENEOS福住に軍配があがった。山下は0.728秒届かず2位に終わったが、au TOM’Sはシリーズ争いで2番手以下に19点差をつけ、磐石のリードを築くことに成功した。日産勢は最上位5位となった12号車IMPULの平峰一貴を含めて4台すべてが入賞した一方、ホンダ勢は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTの大草りき(8位)以外はすべて入賞圏外という厳しいレースとなった。
GT300クラスは前日に続いてD’stationが好調。ステアリングを握る藤井誠暢はポールから発進し、追いかける2号車HYPER WATER INGING GR86 GTの堤優威を従えて勝利を収めた。この結果を受けてD’stationはランキング2番手に浮上するなど、タイトル争いに向けても大きな2連勝となった。