今後のスバルの姿を提案するブース構成と展示車両  ジャパンモビリティショー2025、スバル ブースは「ブランドを際立てる。Driving the Subaru Difference」がキーワード。スバルという自動車メーカーはほかのメーカーとは異なる独自性や特徴をもっている。スバルは、それを体現しながら進化してきたメーカーであり、未来に向けて進化していこうとしている。
 そんなスバルのブランド戦略を会場全体でビジュアル化しているのがJMS2025のスバルブースだ。
 正面にヘリテージシーン、右にアドベンチャーシーン、左にパフォーマンスシーンと3つのセクションにわけられている。つまり、中央がこれまでスバルが培ってきたクルマ作りや、それを通して作り上げてきた信頼、ブランドを示しており、左右は、現在から未来に向けて、スバルが力を入れて行こうとしている2本の柱を現している。
ジャパンモビリティショー2025のスバルブース 画像はこちら 
 右側のアドベンチャーを代表するブランドは、「ウィルダネス」。日本ではまだ耳慣れないブランドだが、北米ではスバル車のオフロードでのパフォーマンスをさらに引き出すモディファイを加えることで、いつものクルマで非日常を気軽に体験できることの魅力を形にするブランドとして人気が高まっている。
 左側のパフォーマンスはいわずと知れたSTI。人の根源的な喜びでありスバルの原点でもある”走る愉しさ・操る愉しさ“を表現している。もちろん、それを実感させてくれたり、夢を広げてくれる車両が出展されている。
 では、その出展車両について、解説をしていこう。
 まずは中央のヘリテージシーン。ブース中央奥に展示されているのは1983スバルGLファミリー・ハックスターというクルマ。1983年型のスバルGLワゴン=日本名2代目スバル・レオーネ・ツーリングワゴンをベースに改造を施したカスタムカー。北米では「ファミリー・ハックスター」の愛称で知られている。
 スバルモータースポーツUSAと、ケン・ブロックが設立にかかわったブランド「フーニガン(Hoonigan)が共同制作したワンオフモデルで、862馬力を発揮する2.3リッター水平対向エンジンにWRC仕様のサスペンション、アクティブリヤウイングなどを装備したモンスター。
 右側アドベンチャーシーン。ここには3台の出展車が用意されている。入り口近くにはフォレスターとピックアップトラックのアウトバックのウィルダネス仕様。車高を上げ、タフなオフロードパーツを装着した限りなく市販モデルに近いプロトタイプで、フォレスター・ウィルダネス・プロトタイプとアウトバック・ウィルダネス・プロトタイプ。アプローチアングルやデパーチャーアングルを広げ、いかついオフロードタイヤを装着して、ワイルドでタフネスな外観となっている。
 そして、アドベンチャーシーンの一番奥に置かれているのがスバルのEV、ソルテラをベースにリヤセクションを延ばしてワゴンタイプに仕立てたBEVプロトタイプ・SUVのトレイルシーカー(Trailseeker)。次世代のレガシイ、あるいはレガシイ・アウトバックを強くイメージさせるモデル。
スバル・トレイルシーカー日本仕様プロトタイプのフロントスタイリング 画像はこちら 
 ちなみにバッテリー容量74.7kWh。パワーはFWDが165kW(≒224馬力)。AWDは前後165kW×2で、システム出力280kW(380馬力)を発揮する。
 アウトバックとトレイルシーカーは乗り込むことができる。