この記事をまとめると
■三菱がジャパンモビリティショーにてコンセプトカー「ELEVANCE Concept」を発表
■「ELEVANCE Concept」は三菱らしさを具現化した1台だ
■今後の三菱車が進むデザインの方向性が「ELEVANCE Concept」には隠されている
三菱の新型コンセプトカーが持つデザインを深掘り
「FOREVER ADVENTURE」がブーステーマだった三菱自動車のコンセプトカーは、クルマで過ごす時間の上質さを追求した電動クロスオーバーSUV「ELEVANCE Concept」だ。カーボンニュートラル燃料対応のPHEVシステムとクアッドモーター4WD式のS-AWCにより都市から自然まで、快適で力強い走行を想定している1台となっている。
三菱自動車が得意とする電動化技術と四輪制御技術によって、ワクワクする冒険と、上質なひとときを両立させることを狙っているとのこと。
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専用のトレーラーを組み合わせることで、目的地に到着したあとは、バッテリーに蓄えた電力を使って、ゆったりとした贅沢な時間を楽しむことも可能。だが、その1番の特徴は、未来の冒険を存分に楽しめるという、滑らかで類を見ないそのスタイリングだろう。
そこで今回、このELEVANCE Conceptのスタイリングをまとめた、渡辺誠二デザイン本部長にお話をうかがってみた。
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「まず、このELEVANCE Conceptのデザイン上のポイントは、居住スペースを透明な球体としたカプセルキャビンです。そしてそのカプセルキャビンを覆う堅牢なボディの組み合わせに尽きます。透明な抜ける部分と抜けないボディ部分のバランス、これに一番こだわりました。カプセルキャビンのドア部分には、プロテクターをしっかり入れて、安全面でも現実的なカタチに仕上げています。デザイン上のスタートも、カプセルキャビンがあって、それを包み込むボディを単純に書いただけのコンセプトスケッチからはじまっています」と語る。
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続けて渡辺さんは、「『ELEVANCE』は、『Elevate(高める)』と『Advance(前進)』を組み合わせた造語で、次の次元の冒険、冒険の次なる次元を、といった意味を込めていて、未開の地に、『贅沢に・誰もが・簡単に・安全・安心に、・特別なボヤージュ(長い旅)』を体験できるシーンを目指しました。そこに必要なものをすべて盛り込んだので、専用トレーラーもセットでデザインした次第です。とくに車内と外界の大自然を一体に感じながら贅沢な旅ができることを考えたので、エッグシェルと呼んでいる、あのようなデザイン、ボディの構成に行きついたわけです」
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