この記事をまとめると
■商業施設の駐車場で愛車のメンテナンスするのはマナー違反だ
■セルフでメンテナンスする際は使う道具に気をつける必要がある
■最低限揃えておきたい道具や注意するポイントを紹介する
セルフメンテで気をつけたいこと
ときおり見られるのが、ホームセンターや自動車パーツ量販店の駐車場でメンテナンスやカスタムをしている人たち。それはどこまでアリなのだろうか。
結論からいえばほとんどの作業はナシだろう。もちろん、クルマに関係のないその辺の商業施設での作業はもちろんNG。では、関係ある例として、「ホームセンターで買ったオイルと廃油パックを使って、その場で交換する」というのはアリなのだろうか。これも、駐車場内に作業用のスペースを提供している特殊な例でもない限り、常識的に考えてナシ。それが通用するなら極論、ホームセンターで買った木材を使って、駐車場で家具を作っていいのか……という話になってしまう。
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常識的に考えて許されそうな作業は、球切れしたヘッドライトバルブの交換や、ワイパーゴムの交換、スマートフォンフォルダを取り付けるなど、軽作業程度だろうか。
最近はレンタルピットなども増えてきているので、そういった作業は適切な場所で行ってもらいたい。近くにそういった施設がない、自宅の駐車場は狭くてなにもできない……という人もいると思うが、だからといって商業施設の駐車場で作業をしていいということにはならない。
そこで今回は、そういった倫理観をもつことは大前提として、然るべき場所でクルマの作業を自ら行う際、気をつけてもらいたいことをいくつか紹介しよう。
1)リジッドラックを絶対に入れる
タイヤを外すときにジャッキアップするが、そのときに車体を支えるのがリジッドラック(通称:ウマ)。ジャッキだけで作業をしている人がいるが、これは大変危険。ジャッキはクルマをもち上げるための道具で、そのまま保持するための道具ではないからだ。油圧ジャッキであれば、オイルが漏れて、下がってくることも珍しくない。
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車載ジャッキに多いパンタ式は、クルマをもち上げるための最低限の大きさで、わずかに押すと倒れてしまうこともある。クルマをもち上げたら必ずリジッドラックを入れておこう。もしクルマが落ちたら、骨折で済めばラッキーレベル。亡くなった人少なくない。
2)ホイールナットはトルク管理をする
最近ではネットで、「こいつトルク管理をしていない!」と炎上することも多いし、「そのトルクレンチは校正しているのか?」など、トルク管理のネタはさまざまな意見が飛び出す。
トルクレンチは、正しい力でホイールナットを締めているかを測定する道具だ。これを使えば規定トルクで締め付けることができる。だが、徐々にその数値はズレてくることもある。そこでトルク値が正しいか校正が必要だが、安価な数千円のトルクレンチは校正するよりも買い直したほうが安い。5年、10年と使っているなら新しいものに買い替えたほうが無難だろう。
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また、ハブボルトにグリスを「塗る・塗らない」論争もある。自動車メーカーではグリスは塗らないように指示されていることが多いが、塗るように指示されているクルマもあるので、そこは愛車の取扱説明書を確認してもらいたい。「ネットの情報=すべてのクルマに当てはまる」わけではないのだ。
3)オイルパンのドレンボルトもトルクレンチで締める
オイル交換のときに緩めるドレンボルト。昔は「キュッと手応えで締める!」なんていわれていたが、最近はアルミオイルパンが増えている。アルミは感触が柔らかく、キュキュッと締めたらどんどんまわってしまい、ネジを舐めてしまう人が増えている。
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オイルパンのネジ山を舐めてしまうと、オイルが漏れるため基本的には自走不可。オイルパンを外して新品に交換するのも結構な重作業なので、ちょっとしたミスで失うものが多い。オイル交換時はケチらず必ず新品のガスケットを使い、トルク管理を徹底してもらいたい。