酷道168号沿いに現れる秘境食堂! 昭和レトロ感に癒される「丸新食堂」は苦労してでも行きたくなる名店だった【懐かしのドライブイン探訪その19】

この記事をまとめると

■酷道168号線沿いに突然現れるのが「丸新食堂」だ

■丸新食堂の店構えは昭和レトロ感満点の渋い佇まいの一軒家

■料理は比較的濃い口な味付けでご飯が進む

奈良県南部の酷道沿いに一軒の食堂を発見!

 急速に数を減らしている運転手のオアシス、ドライブインや食堂。大型の駐車場を完備するドライブインはプロドライバー御用達の場所としてはもちろん、地元の馴染み客には欠かせない存在。今回紹介するのは、奈良県南部の十津川村にある「丸新食堂」だ。

 国道168号線は、紀伊半島を縦断する幹線道路。和歌山県新宮市を起点とし、同県田辺市や奈良県の最南端に位置する吉野郡十津川村を通行しながら北上し、奈良県北西部にあたる香芝市や生駒市を経由し、大阪府の北河内地域に入り、終点の枚方市に至る路線。五條市以南は紀伊半島の険しい山間部を縦断するため、十津川村ではところどころに狭路があり、国道ならぬ「酷道」として全国的にも有名だ。

 奈良交通が1日に3往復運航する八木新宮特急バスは、高速道路を使わない路線バスとしては日本最長の169.8km。全線の所要時間は約6時間半と、全国のバス愛好家にも人気の路線だ。沿道には玉置神社や熊野本宮大社など観光地も多く、1日の交通量は2800台前後で若干の増加傾向にある。

 今回訪問した「丸新食堂」は、奈良県南部の閑散とした山間部に突如現れる、ポツンと一軒家食堂だ。

 奈良県吉野郡十津川村大字川津にある丸新食堂。奈良南部の十津川村は村域は東西幅33.4km、南北幅32.8km、面積は672.38km²と広大であり、面積は日本最大の湖である琵琶湖(669.23km²)や東京23区(627.51㎢)よりも広く、施政権の及ぶ範囲内では日本でもっとも広い村である。この食堂の地には、1958年(昭和33年)10月、風屋ダム工事が着工。ダム建設により水没した集落もあったそうだ。

 その風屋ダムから上流に向けて峠を越えるドライブ途中、トンネルを抜けたカーブの先にひょっこり現れるこの食堂は、高齢のご夫婦で営業されているご様子。店構えからして、昭和レトロ満点の渋い佇まいだ。

 駐車場は店前に4、5台停められる。店内に入ると、看板メニューの焼肉定食だけでなく、親子丼や中華そばなど「昔ながらの味」がぎゅっと詰まった穴場。なんせ付近には民家もなく、当然飲食店を探すのは困難。なぜこんな秘境に? と怪訝に思う場所ながら、観光客や地元民でお店は繁盛しているのだ。

 店内は4人がけテーブルが並ぶシンプルな構成で、ストーブのぬくもりが昭和の雰囲気を引き立ててくれる。訪問時は大人の家族連れが多かったからか、それぞれが会話もせずにテレビを見ながらそれぞれが我が家モードでくつろぐ光景に癒された。

 記者が注文した焼肉定食にはご飯・味噌汁・漬物が付き、旅人にはうれしいホッとできる内容だ。お肉はしっかり焼かれて香ばしく、比較的濃い口な味付けでご飯が進む。山のなかの飲食店も少ないエリアだからこそ、「また立ち寄りたくなる」安心感と、店を営む高齢ご夫婦のあたたかさを感じられる一軒だ。

ショップインフォメーション
丸新食堂
住所:〒637-1216 奈良県吉野郡十津川村川津777
電話番号:0746-67-0210
営業時間:11:00~20:00
定休日:日曜日(連休の場合は日曜日も営業)


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