日本人初となるWRC2連勝の快進撃! 勝田貴元が最終ステージで劇的な逆転劇によりポイントランキング総合首位へ

この記事をまとめると

■WRC第4戦クロアチア・ラリーが開催された

■勝田貴元が第3戦に続き第4戦でも総合優勝を果たした

■現在ポイントランキング1位につけているだけに今後の走りに注目だ

サファリに続いての2勝目で年間王者の可能性も見えてきた

 世界最高峰のラリー競技であるWRCは、かつて日本の自動車メーカーやドライバーも活躍した歴史があり、日本でも広く知られているモータースポーツカテゴリーのひとつだ。最近では愛知県・岐阜県を舞台としたラリージャパンがWRCの公式戦として開催されており、こちらも毎年大盛況となっている。2026年度は第7戦として5月28日(木)〜31日(日)の日程で開催される予定だ。

 そのWRCの舞台で活躍する現在唯一の日本人ドライバーが、勝田貴元だ。地元でラリー系ショップを営む家に生まれ、祖父、父親ともにラリードライバーというモータースポーツ一家で育ち、カートからフォーミュラを経て、その後ラリーに転向したトップドライバーである。

 そんな勝田は、2026年3月12〜15日の期間で開催された、WRC第3戦サファリ・ラリー・ケニアにて、日本人ドライバーとしては34年ぶり、自身初のWRC総合優勝を達成し、大ニュースとなったのは記憶に新しい。

 しかし、その勝田の勢いは止まることがなかった。4月9〜12日の期間で開催されたWRC第4戦クロアチア・ラリーにて、勝田は再び総合優勝を成し遂げたのだ! 世界最高峰のWRCで2戦連続総合優勝は、もちろん日本人初である。

 クロアチア・ラリーでの勝田は、デイ2の段階で総合2位につける好調ぶりで、この段階で首位にいたヒョンデのティエリー・ヌービルを1分14.5秒差で追う形で最終日をスタートした。その後は、SS18で快走し、ヌービルとの差を1分12.5秒に縮めた。ただ、WRCはそんなに甘くなく、SS19では惜しくも1分15.4秒にまで差が拡がってしまう展開に。最終ステージがSS20なので、ここから1分以上巻き返すのは相当難しい……というのが、多くの人が予想した展開だろう。

 しかし、勝利の女神は勝田を見捨てなかった。最終ステージのSS20で首位だったベテランのヌービルが、このタイミングでまさかのコースオフ! しかも自走が難しいレベルでマシンが破損してしまい、この段階でマシンを降りる展開に。勝田は5番手タイムでこのステージを駆け抜けたが、SS20を迎えた段階で総合2位だったこともあり、ヌービルと順位が逆転。第3戦に続き第4戦でも総合優勝を果たした。

 なお、クロアチア・ラリーにおいてTOYOTA GAZOO Racing WRTは、1位が勝田貴元/アーロン・ジョンストン組となったほか、サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組も2位につけ、トヨタ勢が1位2位を獲得。3位はヒョンデのヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード組が獲得した。

 現在の総合順位は、2連勝中の勝田が1位で81ポイント、2位には74ポイントを獲得しているエルフィン・エバンスがつけている。3位は68ポイントのオリバー・ソルベルグ、4位には52ポイントを持つサミ・パヤリが続き、TOYOTA GAZOO Racing WRTが上位を独占している状況だ。

 勝田はこのステージを終えて、以下のようなコメントを残している。

「2大会連続での優勝は本当に素晴らしいことです。まさかこのような結果になるとは予想していなかったですし、こういった瞬間がいかに辛いものであるか自分自身もよく分かっているので、ティエリーとマルティン、そしてヒョンデチームを気の毒に思います。それでもこの週末、自分たちはクレバーに戦うことができたので、チームとアーロンのためにも喜ぶべきでしょう。最後の最後まで多くのハプニングがあり、クレイジーな展開でした。いま、チャンピオンシップをリードしていることはうれしいですが、あまり深く考えすぎず、自分たちの仕事に集中してベストを尽くすだけです」

 2026年のWRCは全14戦で開催され、11月11日(水)〜14日(土)開催のラリー・サウジアラビアが最終戦となる予定だ。日本人初となるWRCシリーズチャンピオンを手にすることができるか、ホームコースとなる5月のラリージャパンも含め、勝田のこれからの活躍から目が離せない!


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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