この記事をまとめると
■工事用信号には種類によって法的効力の有無がある
■三灯式は信号無視として交通違反になる
■法的拘束力のない二灯式でも安全のため従うべきである
工事用仮設信号の意外なルール
工事現場では、誘導員が交通の流れを調整していたり道路を封鎖することで円滑な交通を実現していたりしますが、これらの方法以外にも“仮設信号”で交通誘導および交通整理を行っている場合があります。この工事用の仮設信号を無視して進んだ場合、交通違反となるのでしょうか。
まず結論からお伝えすると、工事現場に設置されている工事用仮設信号を無視して進んだとしても交通違反にはなりません。なぜなら、この工事用仮設信号は、あくまでも交通誘導のために設置されている信号だからです。つまり、法的効果はないということになります。そのため、対向車がいないタイミングで進んだとしても信号無視として取り締まられることはありません。
工事用信号画像はこちら
ただし、工事用の信号機には、「三灯式工事用信号機」と「二灯式仮設信号機」があります。このうち前者は法的効果があるタイプ、後者は法的効果がないタイプです。そのため、工事用の信号であっても、交通違反となる可能性があるということになります。
静岡県警の情報によると、工事用信号機には青色・黄色・赤色の3色(3灯)で示される「三灯式工事用信号機」と、青色・赤色の2色(2灯)で示される「二灯式仮設信号機」があるとのことです。このうち、「三灯式工事用信号機」は、公安委員会が道路管理者に設置および管理を委任して設置したものとなるため、一般的な信号機と同じ法的効果があります。つまり、信号無視をすると交通違反として取り締まられるということです。
三灯式工事用信号機画像はこちら
いっぽう、「二灯式仮設信号機」は、信号機に類似した灯火の表示により交通誘導を行うものとして設置されている信号となります。そのため、法的効果はありません。よって、無視したとしても交通違反として取り締まられることはありません。
このような違いがあるため、信号機のタイプによって法的効果の有無が異なります。
工事現場にある仮設の信号機には、法的効果があるタイプとないタイプがあるものの、どちらも交通を円滑にし、交通事故が起きないようにするといった目的で設置されています。よって、信号機のタイプにかかわらず、その灯火には従うべきだといえるでしょう。
二灯式仮設信号機画像はこちら
もし、法的効果がない工事用仮設信号だからという理由で、その信号の灯火を無視して進行してしまうと、対向車と正面衝突する危険性があります。このような事故を起こしてから「仮設信号を守っていれば……」と後悔しないようにするためにも、たとえ仮設であったとしても信号機には従うようにしましょう。