この記事をまとめると
■レザートップはルーフ1960〜70年代に流行したスタイルだった
■アメリカが発祥でオープンカーのような高級感を演出する目的があった
■日本でも一時期流行となったが耐久性の問題で姿を消した
お金もちの象徴だった懐かしきレザートップ
1960年代前後の旧車などでときおり見ることができる「レザートップ」というもの。これは通常の車両のルーフ部分にレザー(フェイクレザーを含む)を貼り付けるというもので、現代の感覚からするとなかなか意味のわからない装備だと思う人も多いのではないだろうか。
このレザートップ、もともとアメリカが発祥といわれており、ハードトップ(鉄製の屋根)をもつ車両をソフトトップ(オープンカー)風に見せるためのドレスアップ手法となっていたのだ。
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オープンカーはどちらかというと趣味性の高いモデルであるため、余裕のある富裕層が乗っているイメージが強く、転じてレザートップを備えることで高級感や優雅さをプラスすることができるものとなっていたのである。
そのほか、クルマの前身である馬車にはソフトトップを備えた幌馬車というものも存在しており、そのノスタルジーな雰囲気を味わうことができるというのも理由のひとつといわれているが、いわれてみればアメリカのステーションワゴンなどには長らくウッドパネル風のデザインのデカールが設定されていたこともあり、アメリカ人はこういったクラシカルな装飾が好きな国民性なのかもしれない。
ビュイック・ルセイバー・エステートワゴンのフロントスタイリング画像はこちら
このようにアメリカ臭の強いレザートップではあるが、日本でも1960〜70年代にかけて複数のメーカー、車種にレザートップの設定が存在していた。
多くは高級車に設定されていたが、なかにはカローラのような大衆車や、軽自動車のフェローMAXなどにも設定されていたのだが、当然レザートップは経年劣化してしまうもので、保管状況が悪ければ数年で縮みや割れなども発生してしまうデリケートなものだったため、高温多湿な日本では一過性のブームで終わってしまったのだった。
ダイハツ・フェローのフロントスタイリング画像はこちら
ただ、いまでも当時の雰囲気を大切にするユーザーはレザートップを大切に維持しており、多くはないもののレザートップの張り替え作業を行ってくれるショップも存在している。また、当時の雰囲気を高年式車で表現するカスタマイズ手法のひとつとして、ワンオフでレザートップの装着を手掛けてくれるところもあるので、気になった人は調べてみても面白いかもしれない。