バスの運転士不足で人気TV番組ももはや成り立たない! 深刻な路線バスの廃止問題

この記事をまとめると

■路線バスを乗り継ぐご長寿番組が人気を博している

■人気がある一方で最近では放送回数が減少傾向にある

■運転士不足で路線バスが廃止された影響で番組が成り立たなくなっている

運転士不足で番組構成にも影響が出ている

 テレビ東京の人気バラエティ番組のひとつが、「にっぽん列島横断 ローカルバス乗り継ぎの旅」。太川陽介、蛭子能収(漫画家)に毎回マドンナが加わった3人でローカルバスを乗り継いで出発地から目的地をめざすという番組である。あとに太川・蛭子コンビの後任として、芥川賞作家 羽田圭介と俳優 田中要次とマドンナでのローカル路線バス乗り継ぎの旅Zとなり、さらに現状では元スピードスケート選手の高木菜奈をリーダーとして女性3人構成となる、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」へ引き継がれている。

 地上波ではなく、BSテレビ東京では毎週月曜19時よりクラシックとして過去に地上波で放送されたローカル路線バス乗り継ぎの旅が放送されている。太川・蛭子コンビでの最終回を終え、2026年7月13日には、第1回の放送がオンエアされた(マドンナは中島史恵)。初回地上波オンエアは2007年10月20日であり、およそ20年前となっている。

 じつはこのシリーズはここのところ、新作のオンエアがなかなか行われないのである。ほかにテレビ東京では「バス vs 鉄道乗り継ぎ対決旅」として、太川陽介率いる路線バスチームと俳優の村井美樹率いる鉄道チームにわかれ、目的地にどちらが早く到着するかを競う番組もあるのだが、こちらも出演者が負傷する事故が発生したことも影響してか、最近はなかなか最新作がオンエアされなくなってきている。

 筆者の周辺の番組ファンとこの件で話をすると、やはり働き手不足による路線バスの大幅減便や路線廃止が顕著になっていることも、理由としては大きいのではないかという結論に行きついた。直近でのローカル路線バス乗り継ぎの旅では、路線バスが走っていない区間を歩いて、その先から再びバスに乗るというシーンが頻繁に登場してきており、番組内でもバス旅番組なのにあまりバスに乗っていないといった会話がたびたび目立つようになってきた。

 それに比べるとシリーズ初期は番組全体がほのぼのとした雰囲気に溢れ、一般的な旅番組のようなカラーも濃い印象を受けた。

 バス愛好家を自称する筆者としては、20年前の初回放送などを見ると、令和のいまでは街で見かけない古い車両が登場してくるだけでも嬉しいのだが、路線バスの乗り継ぎがスムース(つまりそれだけ路線や運行本数が多かった)に進んでおり、馴染みのない地域であっても、バスが走る周囲を見たりすると、「いまは路線廃止になっているだろうなあ」という光景をよく目にしている(過疎地域など)。

 最近、千葉市内某所を走る1日の乗降客数約1000人の路線が2026年9月末で廃止となることが話題となった。バスの減便や路線廃止は利用者が少ないからだけが理由ではなく、いまや田舎だけの問題でもなくなっており、都市部でも減便や路線廃止が目立ってきている。

 本来はバラエティ番組なのだが、ついつい仕事目線でみると、いまのバス運転士不足はやはり深刻な問題なのだなと感じた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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