この記事をまとめると
■クロストレックとデリカD:5がラリー北海道XCRスプリントカップに参戦
■ほぼノーマルながらグラベルで高い走行性能を披露
■デリカD:5はライバルの大型SUVを抑えてクラス3位を記録した
個性的なニューマシンが見せた驚きの実力
全日本ラリー選手権・第6戦「ラリー北海道」が9月4〜6日、北海道帯広市で開催。前述のとおり、同時開催でクロスカントリーモデルやピックアップトラック、SUVのラリーシリーズ、XCRスプリントカップ第6戦も開催され、新型ハイラックスや現行のフォレスター、レクサスGX550hなどのニューマシンが相次いで登場していたのだが、そのなかで注目を集めていたのが、スバル・クロストレックと三菱デリカD:5だといえるだろう。
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WRCの日本ラウンド「ラリー・ジャパン」でラリーディレクターを務める高桑春雄選手は、2025年のラリー北海道に5代目フォレスターで参戦していたのだが、今大会にはスバルの小型SUV、クロストレックを投入。さらに2025年まで三菱アウトランダーPHEVを投入していた長谷川智秀選手がオールラウンドミニバンのデリカD:5を投入したほか、2025年は旧型モデルを投入していた惣田政樹選手が同じく現行のデリカD:5を投入していたのだが、2モデルともにユニークなマシンに仕上がっていた。
まず、高桑選手のクロストレックは世界で唯一のラリー仕様車だが、ほぼノーマルの状態で、改造範囲はダンパー&スプリング、タイヤ&ホイール、ブレーキパッド、ロールケージ、ガード類、シート、シートベルトのみ。昨年のフォレスターに対してクロストレックはコンパクトなマシンだが、意外にもその車両重量は重く、マシンを開発したスマッシュモータースポーツの代表、平塚忠博氏によれば「今回のクロストレックはハイブリッドなので、モーターやバッテリーがあるぶん、昨年使用したガソリンのフォレスターに対して80kgぐらい重い」と語る。
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とはいえ、そのフィーリングは好感触で、ステアリングを握る高桑選手によれば、「2025年、ラリー北海道で投入したフォレスターはその後も足まわりの開発を続けた結果、インプレッサのように乗りやすいクルマに仕上がりましたが、このクロストレックは最初から扱いやすくて、乗用車とSUVの中間ぐらいの感覚があります。車両重量は重いけれどバッテリーがフロアに搭載されているので低重心でハンドリングがいい。まったく重さも感じないし、バッテリーがある状態であればコーナーの立ち上がりもすごくいい」とのことだ。
残念ながら、レグ1では「熱対策は行ってきたけれど、制御の問題なのか、パワーが出ないときがありました。それでも、2025年のフォレスターのデビュー戦ではパワステに影響が出たのでまだよいほうかな」と高桑選手が語るように、ニューマシンにありがちなマイナートラブルが発生したが、それでも高桑選手はOP-XC2Sクラスで5位完走。ノーマルに近い状態ながらも、クロストレックが十分にグラベルラリーを楽しめることをラリー北海道で証明した。
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