無法地帯化するアメリカのフリーウェイにメス! ついに日本式のオービスが導入された背景 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アメリカ国内の一部に日本のオービスに近いシステムが導入された

■道が広く長い距離を移動するアメリカではスピードの出し過ぎが問題になっている

■日本に帰ってくると流れが遅すぎると感じるほどアメリカのクルマはスピードレンジが高い

スピードの出し過ぎがアメリカで問題に

 アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチ市は2026年10月7日、日本でいうところのオービスシステムのようなスピード違反取り締まりシステムの本格稼働を開始した。

 日本では当たり前のように一般道路や高速道路に設置されているオービス(速度自動取り締まり装置)。最近は移動式オービスなども導入されている。しかし、アメリカではハイウェイパトロールが、パトカーやヘリコプターなどから速度計測して違反取り締まりを行うことはあったが、自動的に違反車両を撮影するシステムは、プライバシーなどへの配慮から、筆者が見てきた限りでは存在が確認できなかった。

 しかも、このオービスのような装置の導入などによるスピード違反の取り締まり強化は、カリフォルニア州全体でも進んでおり、南カリフォルニア地域でも、ロングビーチ市のほかいくつかの市で導入が進んでいる。

 このような動きの背景には、速度超過による交通事故の多発、また事故による死亡や負傷者が発生する重大事故の増大(つまり速度超過により重大事故になりやすい)などがあると、メディアは報じている。

 筆者も南カリフォルニア地域でハンドルを握って運転することがあるのだが、近年はフリーウェイ、一般道路を問わず、速度レンジ(クルマが実際に流れている速度)が目に見えて速いと感じている。また、クルマを運転しているとよく事故渋滞にも遭遇するようになった。とくにフリーウェイでは、大型トレーラー同士で、お互い原型をとどめていないぐらい損傷している事故など、その規模も大きいものが目立っている。

 筆者が40年ほど前に初めて南カリフォルニアを訪れてレンタカーを運転したとき、ロサンゼルス地区のフリーウェイのほとんどは、確か制限速度は55mph(約88km/h)だったものと記憶している。1970年代に全米でフリーウェイの制限速度が55mphとされたものの、1987年より段階的に緩和が進んでいた過渡期であった。

 そのあと1995年に、制限速度設定の裁量が州ごとに戻った。この当時、ロサンゼルス市内の交通量の多いフリーウェイでも、制限速度が65mph(約104km/h)にアップしたのをいまも覚えている。ロサンゼルス地域のフリーウェイは筆者が見た限りは制限速度が65mphとなっているようなのだが、郊外の砂漠地域のフリーウェイでは、70mph(約112km/h)や75mph(約120km/h)となっていることが当たり前となっている。

 交通量が格段に少なく、人家などのない砂漠の一般道路(片側1車線の対面通行)でも、制限速度が70mphや75mphとなっている。市街地であっても、一般道路でバイパスのような幹線道路では、65mphが制限速度となるケースもある。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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