奴田原文雄選手がパイクスピーク2016にトヨタ86 14R-60で参戦へ! (2/2ページ)

パワー不足は否めないが、狙いは6年後の記念大会か

 奴田原選手は1986年にラリーデビューし、日本ラリー選手権や世界ラリー選手権へ参戦し、2006年には東洋人初のFIAモンテカルロラリー優勝、そしてこれまでに9度の全日本チャンピオンを獲得しているトップラリーストだ。今年もアドバンカラーの三菱ランサー「ADVAN PIAA LANCER(ADVAN PIAA Rally Team)」で全日本ラリーに参戦している。

2012PPIHC230Nutahara4過去にもパイクスピークに参戦しており、2012年にEV(電気自動車)クラス・チャンピオンになっている。

 そんな奴田原選手が4年ぶりのパイクスピーク参戦を決めた。当初はEV改造クラスへのエントリーしていたが、現在エントリークラスを変更。タイムアタック2プロダクションクラスへ2015年式トヨタGT86での参戦とエントリーリストに記載されている。

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 今回富士で走行を重ねていたのが、まさに今回持ち込む車両そのものだ。TRD(Toyota Racing Development)が開発し、100台限定630万円で市販した14R-60だ。TRDの考える究極86を具現化したテスト車両「86 TRD Griffon Concept」をロードカーとして落とし込んだ1台、TRD14R-60である。

Nutahara003TRDが直接手を加えた、至高の86、である。

 奴田原選手がエントリーしたのはパイクスピークのタイムアタック2クラスは市販車無改造クラス。マフラーの変更が可能という程度のクラスである。この14R-60はNA(自然吸気)エンジンで排気量アップもしていない。

 とはいえ、同クラスへは、アキュラの新型NSX、そしてダッジ・バイパーACR、フォード・マスタング、さらに三菱のランエボが名を連ねている。明らかに絶対的なパワーが足りていないようだが、あくまでも今回はプライベート参戦だから、ということのようだ。

Nutahara001前回このコーナーで紹介した通り、「ターゲットとして見ているのは、100周年記念大会ではなく100回記念大会(今回は94回目であるため、順当にいけば6年後)」ということで、今回は特に様子見感が強い(トヨタ86だけを見ても、ほかにエントリーしているのは、ハードチューニングを施しているロブ・ウォーカー選手のサイオンFR-Sのもう一台だけだ)。

Nutahara005この日、富士スピードウェイに自走で乗り込んだ奴田原選手は、「実際に走行してみてクルマはわかった。市販車クラスだから、あまりやることはないけれど、あとは現地でサスペンションの調整してレースに臨みたい」と言う。

 車両はこれからアメリカに送られる。6月の頭に公式練習会が予定されているが、奴田原選手の練習会への参加は未定。パイクスピーク決勝は、現地時間6月26日となっている。

 【詳しくはこちら】
奴田原選手の参戦情報などは以下のFaceBookから確認ができる
https://www.facebook.com/samuraispeed.j/


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