2代目日産リーフが目指したのはEVのスタンダード! こだわりの内外装を徹底解説 (2/3ページ)

高い操縦性をサポートする機能的レイアウト

 低重心設計とe-Pedalドライブにより、高い操縦性を実現している。その走りを支えるため、操作系やスイッチのレイアウトを適正化。さらにインテリア全体の質感も高めている。室内空間の広さについてはボディサイズ同様に従来モデルとほぼ同じだが、広がり感、開放感が高められ、居住性が向上。吸音ガラスの採用などにより、車室内の静粛性を高めている。

 ダッシュボードは、前端部分を低くすることで、ドライバーの上下視野角を拡大し、視界特性を高めている。カーナビおよび各種情報を表示するディスプレイを高めに配置することで視認性を確保。エアコン操作部など各スイッチ類のレイアウトも適正配置され、初めて乗っても理解しやすいものになっている。シートのステッチやイルミネーションにブルーカラーを配しているのも日産のEVらしい特徴といえるだろう。

 まずシフト操作に関してはスイッチ式の電制シフトを採用。Dレンジと減速感が強めに働くBレンジの2モード式。シフトレバーの右上にはプロパイロット パーキング(装着車)とe-Pedalのスイッチを配置している。また、プロパイロット装着車ではパーキングブレーキが電動式となる(そのほかは足踏み式)。自動制御のプロパイロット パーキング作動時は駐車終了後にパーキングブレーキも作動する仕組みだ。

 そして、ノートに続き「e-Pedal」を採用。これはアクセルのオン・オフだけで加速/減速/完全停止までコントロールでき、いわゆる「ワンペダルドライブ」を可能にする。アクセルオフ時の最大減速度は0.2Gと強力。0.07G以上ではブレーキ操作なしでもブレーキランプが点灯する。

 ステアリングはグレードによって仕様が異なり、グリップ部分の表皮はGとXでは本革、Sではウレタンとなる。ステアリングヒーター(タイマーエアコン作動時には予約可能)は全車に装備される。ステアリング上のスイッチでは、メーターの液晶部分の表示切り替えやAVコントロールもできる。また、プロパイロット装着車では専用ボタンを配置している。

 ダッシュボードのディスプレイスペースには、日産コネクトナビゲーションシステムを搭載(GおよびXに標準)。ボイスコマンド機能(音声によってコントロールできる)、Bluetooth機能内蔵で、Apple CarPlayにも対応している。プロパイロット装着車では、プロパイロット パーキング(自動駐車システム)作動時のバーチャル映像を映し出す。カメラで検出した駐車位置可能位置を表示したり、駐車中の車両の動きもリアルタイムで表示する。

 メーターパネルはアナログ式速度計を右側に、左側には各種情報を表示する大型液晶のアドバンスドドライブアシストディスプレイを配置。バッテリー残量や航続可能距離、回生発電量などを表示する。また、リヤウインドウの外側に配置されたカメラで後方を映し出すインテリジェントルームミラーを採用。これは、後席乗員やシートなどがルームミラーの範囲入らないため、視角が広く、さらにカメラからの映像ということで自動補正されるため、夜間や雨天時にはとくに見やすい。


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