ガチの悪路は走らない! そんな人にメリットの大きいクロスオーバーSUV5台とその中身 (2/2ページ)

なかには本格SUV顔負けの悪路走破性をもつモデルも

3)スズキ・イグニス

 スズキのコンパクトカーはナローな車幅が特徴。このイグニスもコンパクトクロスオーバーモデルにして、全幅は1660mm。最小回転半径4.7mの小回り性もあって、狭い道やUターンなどで威力を発揮。マイルドHVでJC08モード燃費もFFで28.0km/Lと優秀だ。

 クロスオーバーモデルとしては、もっとも乗用車に近いプレーンなデザインをまとっている点、約140万円からの価格も親しみやすいはず。4WDを選べば急な下り坂も安心なヒルディセントコントロールや雪道などでの発進をサポートしてくれるグリップコントロールも装備され、見た目以上の安心感、走破性を発揮してくれる。

4)トヨタ・アクア クロスオーバー

 デビュー当時、世界一の燃費性能を誇ったのが、HV専用モデルのアクア。そのクロスオーバーモデルがアクア クロスオーバーだ。内外装のSUVテイストはほぼないに等しいものの、車高は30mm高められ、走破性、乗降性をサポート。むしろそのメリットを強調できるクロスオーバーモデルといえる。

 それでいて、JC08モード燃費はフツーのアクアと変わらない34.0km/Lを誇る(Lグレードを除く)。基本プラットフォームなど決して新しくはないものの、トヨタHVの燃費の良さを実感できるコンパクト“クロスオーバー風”モデルである。

5)スバルXV

 最後に紹介するのは、見た目、都会派のスタイリッシュクロスオーバーモデルながら、最低地上高はベース車両のインプレッサスポーツの130mmに対して本格SUV並みの200mmとなり、全車AWDかつX-MODEを備えてじつは悪路走破性もばっちりのスバルXVである。そのHVモデルのアドバンスグレードは、個人的にスバルの乗用車としてベストと思える1台。

 クラスを超えた濃厚なエンジンフィールの持ち主で、もちろんアイサイトがもたらす先進安全支援機能による安心感、安全性能はピカイチ。ここで紹介するにはSUV寄りすぎる!? クルマながら、超お薦めクロスオーバーということで、ピックアップさせてもらった次第。言い方を変えれば、全高を都会で使い勝手のいい1550mmに収めた、中身はちょっとほかにライバルは存在しない本格クロスオーバーSUVなのである。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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