失敗しない新車購入のための「良いディーラー」を見分ける方法5つ (2/2ページ)

店舗内の設備もチェックする!

3)空調の温度設定にも注目

 最近は郊外のバイパス沿いなどに、大きなショールームを構える、“メガディーラー”が目立っている。しかし、多くのメーカーの売れ筋は軽自動車やコンパクトカーなど、台当たり利益の少ないクルマ。店舗が大きいので、セールスマン、メカニックなど、そこに勤務するスタッフも多くなるので、光熱費や人件費などの一般管理費も結構バカにならないが、得られる利益は薄利多売でなかなか思うように得られていない。

「メガディーラーの目立つ、あるメーカー系ディーラーの大型店舗に夏に行くと、役所のようにエアコンの温度設定が28度になっていて大変暑い時があります。一部では気を利かして26度になったりしていますが、店内は結構蒸し暑くて商談になかなか集中できない環境となっています。逆に真冬に訪れると商談テーブルの椅子個々に毛布が置いてありました。エアコンの温度設定が低くて店内が寒いので膝掛け用に置いてあるようでした」(事情通)。まあ空調の温度設定については“永遠の論争”みたいな部分もあるのだが、サービス業でありながら、役所のような温度設定というのは少々杓子定規すぎるので、新車購入後も似たような対応をされそうと考えた方がいいだろう。

4)トイレに真実がある?

 営業の世界では、取引先のトイレをチェックするようにとも言われている。雑然としていたり、“とりあえず”程度しか掃除が行き届いていない場合は何か問題ありと思ったほうがいいなどともいわれている。

 これを逆手にとり、ディーラーのトイレは是非チェックしていただきたい。過去には店舗スタッフ全員で店内や敷地、さらには店舗周辺の清掃を早めに出勤して行うディーラーがほとんどであったが、いまは“時間外労働の強制”にもなりかねないのか、外部の専門業者に委託するケースも多いようなので、目立って汚いということはない。だが、プラスαとしてお得情報のポップなどが貼ってあれば、それはそれで“うざい”と感じる部分もあるが、店舗全体でさまざまな創意工夫をこらしている証拠でもあり、仕事に対する積極性というものを感じる。

 似たようなもので、ショールーム内やショーウインドウのポップが短い周期で変わっていたりするのも、よりお客目線で商売をしている店といえるだろう。

5)メカニックとお客のやりとりにも注目

 ショールームには新車購入のために訪れている商談客のほかに、法定点検などのために愛車を持ち込んで点検が終わるのを待っている、“既納客”もいる。点検が終われば当然ながらメカニックが当該顧客のもとへきて点検が終わったむねと、点検内容の確認や、愛車の状況などを説明するのが一般的。

 注目したいのはその話の内容。通り一遍の説明に終始している店もあれば、とくに年配のお客には親切丁寧に普段の使い方などを聞いて、日常気をつけるところなどを説明している店もあり、結構差が出ているなあと実感させられることも多い。新車を購入してからは、メカニックとのやりとりが多くなる。知識が豊富なら豊富なほど、説明もわかりやすく、きめ細かく説得力のあるものとなる。

 多くのディーラーでは、見積り作成や印刷でセールスマンが商談中に席を外す時間が結構あるので、そんな時は商談テーブルを離れて、ピット作業の様子や、お客とメカニックのやりとりなどの様子を見ておくのも大切である。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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