あまり知られていない新型ホンダN-WGNのトリビア! 知って得する6つの情報 (2/2ページ)

気になる燃費も実走で確認した!

その4 ラゲッジの2段ラックモードは使いやすいの?

 新型N-WGNのラゲッジルームは耐荷重50kgのボードで上下を仕切った状態が基本。縦方向に広く使えない……とかんじるかもしれないが、実際、ライバルのボードなしのラゲッジルームに常識的な荷物を積むと、ハイト系ワゴンだけあって天井が高く、上部の空間が無駄になってしまいがちだ。

 そこで新型N-WGNはオーナーでさえ一度も使わなかったケースが多いという床下収納を廃止するとともに、ラゲッジフロアの地上高をいきなり180mm下げ、重い荷物の出し入れを容易にしている。そして下段を外から見えないトランク的に使うことを発想。高さは24cmほどだが、実際の使い勝手を詳細に検討し、たとえば2リットルのペットボトル6本入りのケースも横積みすることができる。

 また、ラゲッジルームの横幅は、純正サイズのタイヤ4本を縦に並べられる寸法にこだわったという(ボードは縦に格納)。これは、寒冷地で奥さま(女性)がスタッドレスタイヤを交換するため、タイヤショップを訪れるケースが多いことも理由だそうだ。フロアが低いため、出し入れもラクラクというわけ。ちなみに、N-WGNがもっとも売れている県は新潟県である。

その5 前席に座るとより大きなクルマに乗っている感覚になるのはナゼ?

 その理由はふたつ。ひとつは、とくにカスタムでの感覚だが、シートのかけ心地が高級車並みにいいこと。標準車とカスタムではシートフレームは同一でも、シート表皮の素材、伸び率が異なり、ソファ的なのは変わらないものの、標準車はふんわりお尻が沈み込むタイプ、カスタムはより厚み感あるクッション性を感じられるしっかりしたかけ心地が得られるためだ。

 そしてもうひとつのポイントが、ドアライニングの厚み。これによって横方向にそこはかとない安心感が得られるのだ。室内幅というスペック的には不利になるものの、新型N-WGNでは乗員の安心感、快適度により配慮した、と言える。ちなみに、そこにだわったのは、ホンダの北米向け高級車ブランド、アキュラ出身のデザイナー。なるほど、である。

その6 ターボとNAの実燃費は?

 じつは私、今回の新型N-WGNの試乗会に3日+1日参加。川崎~木更津間を、東京湾アクアラインを経由し、往復しているのだが、高速道路70%、一般道30%、晴れ、大雨、強風を含む、真夏の天候下での2名乗車、エアコン25度オート、ECON ONの実燃費平均値は、標準車のNAで20.6km/L、カスタムターボで17.4km/Lという、それこそハイブリッド車に並ぶ抜群なものだった。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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