愛車が全損確実! 車両火災の原因TOP3とその対策とは (1/2ページ)

出火の原因第一位は排気管関係から!

 冬は火災が多い季節。空気が乾燥するのと、暖房のために火を使う機会が増えるからだが、建物だけでなく、クルマについても火の用心が必要。消防庁の消防白書によると、平成29年中の車両火災の出火件数は3863件で、全国で一日平均10.58件の車両火災が発生している。原因別にみてみると、排気管(着火物の漏えい等)によるものが全体の16.5%ともっとも多く、次いで機関内配線(配線のショート等)が全体の10.0%、放火(放火の疑いを含む)が全体の8.4%の順となっている。

 ではそうした車両火災を防ぐにはどうすればいいか。

 まず原因別の第一位、排気管関係からの出火を防ぐために、燃料やオイル漏れがないか定期的に点検すること。ボンネットを開けて、匂いを嗅ぐだけでもわかる場合があるし、目視確認も重要。またオイル管理が悪く、オイルが劣化したり不足していたりすると、エンジンが焼き付き、出火の原因になることも! オイルフィルターも取り付けが甘いとオイル漏れを起こすので、定期的な点検と交換が欠かせない。

 一方で点検の際、エンジンルーム内へのウエスなどを置き忘れ、それに火がつくという場合もあるので、エンジンルーム内に燃えやすいものや、工具などを置き忘れないように気をつけること。電気関係では、バッテリーのターミナルが緩むことで発生するショートが危険。端子もバッテリー本体も確実に取り付けることが第一だ。

 もうひとつは電装品の取り付け不備。カーナビやオーディオをはじめ、後付けの電気系アクセサリーをつけているクルマはけっこう危険。配線やアースの処理がずさんだと、さまざまな不調、トラブルの原因になり、また火災の原因にもなる。そして、そうしたでたらめな配線になっているクルマは山ほどある!

 というわけで、電気系パーツの取り付けは、信用できる専門家に頼むことが非常に重要。電気系の工賃をケチると、のちのち高い授業料を払うことになるということを覚えておこう。また、ランプ類が破損したまま乗っているのも、ショートや発火の原因になるので要注意。切れた電球の交換も、簡単といえば簡単だが、確実な作業が必要だ。

 その他、パワーウインドウやオーディオ等、スイッチ類に飲み物をこぼしたり、スプレーをかけたりしないことも大事。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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