いまどきは白色LEDが主流! 過去の遺物と思われがちな黄色いフォグランプがいまでも有効なケースとは (1/2ページ)

黄色の光は波長が長く、悪条件に強いのがメリット

 メインのヘッドライトとは別に、バンパーなどにインストールされているアシストランプがあります。かつてはフォグランプという呼び名が広く使われていましたが、それは名前のとおりにフォグ(霧)のときに有効なランプです。また、フォグランプは黄色の光であることがスタンダードでした。なぜ黄色のライトが使われていたのでしょうか。

 白いライトと比べて、黄色のライトが出す光は波長が長くなっています。それにより遠くまで届きやすいのが特徴です。具体的には、霧や水溜りなどで反射しづらくなるため、悪条件での視界を確保しやすいのがメリットとなります。そのため、悪天候を考慮したフォグランプは黄色が使われることが多かったのです。

 ただし絶対的な明るさでは白い光が有利で、そのためヘッドライトは白、フォグランプは黄色という使い分けが主流でした。黄色のヘッドライトもありましたが、保安基準が変わったことで現在ではヘッドライトは白色のみが認められています。

 しかし、アシストランプについては、黄色が禁じられているわけではありません。ヘッドライトさえ白色にしておけば、アシストランプを黄色くすることは合法なのです。かつてほど黄色いフォグランプを見かけなくなった印象があるかもしれませんが、純正アクセサリーでも選ぶことができますし、現役のアイテムなのです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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