【もうデカい見た目で見栄張る時代じゃない!!】本物のオトナが似合う上質なコンパクトカー5選 (1/2ページ)

小さくても質感の高いモデルは存在する!

 もともとは環境問題のために、燃費の悪い大きなクルマから低燃費なコンパクトカーに乗り換える人たちが増え、「ダウンサイザー」と呼ばれるようになりました。ですが、最近はエコのためというよりもライフスタイルに適したクルマ、身の丈にあったクルマに乗りたいという考えから、コンパクトカーを選ぶ人たちが多くなりました。

 ご近所に見栄を張ったり、無理をして高いローンを払うなんてナンセンスだし、景気回復の兆しも不透明ななか、なるべく維持費だって抑えたい。必要最小限でクルマに乗る方がスマート、という意識が高まっているような気がします。

 そんな、愛車を見直す絶好のタイミングのひとつが、子どもが就職したり、親もとを離れて生活するようになったときじゃないでしょうか。子育て中は、ミニバンだワゴンだと大人数が乗れて荷物もたくさん積めるクルマを選んでいた人たちも、夫婦ふたりだけならコンパクトカーで十分にこと足りますよね。子育てもそろそろ終わりかな、と感じたら、ダウンサイジングを考えてみる好機だと思います。

 ただ、食べ物も服装も、時間の使い方も成熟している大人としては、いきなりそこでチープなクルマに乗り換えるのは、ちょっと気が引けるかもしれません。リーズナブルなのはいいけど、心がショボくなるような質感や乗り味じゃ、ちょっと寂しいものですよね。

 でも、酸いも甘いも噛み分けた大人が満足できる、上質感のあるコンパクトカーもちゃんとあります。今回はそんな5台をご紹介したいと思います。

1)レクサス CT

 まずは、わかりやすいところでインテリアの仕立てやカラーコーディネートが上質な、レクサスCT。ドアを開けた瞬間にワァ、とうっとりしてしまうようなコンパクトカーと言えば、国産車ではコレが筆頭でしょう。

 登場からやや年数が経っているので、設計の古さは否めませんが、オレンジとブラウンのレザーをたっぷりと使ったツートーンのシートをはじめ、ドアトリムまで一貫したコーディネートに仕上げてあるインテリアは、きっと上級クラスのクルマからダウンサイジングしても、引けを取らないレベルだと思います。

 レッド×ブラックのインテリアもスポーティななかに華があり、きっと満足感が高いと思います。ハイブリッド専用モデルなので、走りの方もスムースで上質です。

2)マツダ MAZDA2

 次に、インテリアのなかでもっとも質感の違いを感じるシートのデキが良く、乗り心地のよさもコンパクトクラスでは際立っているのが、マツダのデミオあらためMAZDA2。少し前にマイナーチェンジを施し、シートのフレームは変更がないものの、中身は劇的に進化して座り心地がかなりアップしています。

 上級グレードには、運転席にシートメモリー機能付き6wayパワーシートが標準装備なので、適正な運転ポジションが取りやすくなり、長距離ドライブも快適になりました。また、サスペンションも改良して、段差を乗り越えた際のショックや音もものすごく良くなっているので、もっと大きなサイズのクルマに乗っているような錯覚さえおぼえるほど。乗車中はずっと座っているシートですから、これがしっかり作ってあるクルマは、満足度が高いと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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