【EUから離脱】ネガな面の強調に反してイギリス車が2020年代に大化けする可能性! (2/2ページ)

2020年代にイギリスの自動車産業は大化けの可能性も!

 英国政府としては、国内自動車産業の次世代を進めている。柱は大きく2つあると筆者はみる。

 ひとつは、収益性の高いブランド戦略だ。ジャガー・ランドローバー筆頭に、ロールス・ロイス、ベントレー、マクラーレン、ロータスなど、歴史と伝統、そしてモータースポーツフィールドで名高い自動車ブランドが英国には数多い。それぞれのメーカーがこれまでに経営難に直面し、主要株主が新興国企業や英国外の大手自動車メーカー、または投資ファンドであるなど、企業としての実態はさまざまに変化した。

 そのうえで各メーカーが英国ブランドとして、改めて高付加価値を認識し、ブレグジットで生じる関税などの障壁が、各メーカーの経営を圧迫しない努力を国全体として進めていく。

 ふたつめはこうした高級ブランド戦略と連携しながら、パワートレインの電動化の技術開発能力を英国内で拡張する。すでに国策として電動化開発は始まっているが、先に英国政府が公表した「2035年までにガソリン車・ディーゼル車の廃止」に関する宣言を基盤として、電動化開発のトップランナーとして英国を位置付ける構えた。

 日本人にとっては、クルマ関係では馴染みの薄い英国。2020年代にはクルマがらみで大化けするかもしれない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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